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急いで教室に行ったら丁度
授業開始のチャイムが鳴った
もちろん、教卓のところには太ちゃんがいる訳で……
授業してる太ちゃんなんて初めて見るから
やっぱりドキ ドキしちゃって
ずっと目で追いかけていた。
でも目を合わせてくれなくて
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あっという間に1日が終わり、
クラスのペースに完全に乗り遅れた私は
騒がしい教室の中で
遠くから太ちゃんを見つめることしかできなかった
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そして、この後
私を不幸のどん底に落とす出来事が起こった
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___ガラガラガラ___
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?「太輔〜!……あ、藤ヶ谷先生。
今日何時頃帰られますか?」
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太輔…………?
確かにはっきりそう聞こえた。
教室に入ってきたのは、
英語担当の 花井 綾 先生……
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キャバ嬢かっていうくらいに色気があり
一瞬で教室に香水の匂いが広がった
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藤「今日は特にすることがないから……」
花「じゃあ!一緒に帰ろ!」
藤「いいよ。」
笑顔で話す太ちゃん。
3年前、私の話を聞いてくれた時のような優しい顔。
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女1「え?!今、花井先生、太輔って呼んでた?!」
女2「一緒に帰るって……先生達どういう関係?!」
女3「まさか付き合ってたり……?!」
女の子達「きゃーーー!」
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花「そうなの。」
藤「ちょっと、綾…」
花「だって他の学年皆知ってるし、
いいんじゃない?」
私の頭が追いつく前にどんどん話が進められていく
本当に、太ちゃんに彼女が…
しかも、先生……
花井先生、可愛いもんね…
段々と涙で視界がぼやけてくる
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作者名:あおこ | 作成日時:2020年8月18日 12時