逢魔が刻の夢に焦がれて【文豪ストレイドッグス】

後書き ページ14

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　はい、どうもふらり火です。


　初の後書きで何を書いたら良いのか判らないので、取り敢えずネタばらしを。


　先ず、夢主ちゃんの死因ですが……まあ、『Another』ですね。因みに交通事故です。最期はぐしゃり、と。


　で、次は、何故夢主ちゃんに京極さんの姿が見えたか、ですが……。


　実は夢主ちゃん、異能力者です。フルネームが出た時点で「おや？」と思われた方は、流石です。


　夢主、柳田Aの異能は、『遠野物語』。元ネタは、柳田国男先生の『遠野物語』です。文豪ではないですが、其処は敢えて触れないと云う方向で……


　はい、この『遠野物語』、触れた相手に憑いた憑き物が見える異能なんですね。遠野の怪異談を集めた本なので、こうなりました。


　今まで異能など無いと思っていたのは当たり前。だって憑き物が憑いた人が居ないと、意味が無いんですから。


　無理矢理だと思います？ でも違うんです。


　そもそも、太宰さんの『人間失格』だって、他の異能者が居ないと意味が無いじゃないですか。だから良いんです。


　あ、最初に夢主ちゃんが聞いた、『――A君。』と云うのは幻聴です。京極さんは、夢主ちゃんに近付かないように、あんな遠くに居たんですから。


　何故近付かなかったかと云われれば、近くに居たら、自分の気持ちに厭でも気付いてしまうからでしょうね。


　後……あ、そうだ。「もしも京極が、Aを拐いに来た逢魔が刻の妖怪だったら」と云うやつですが。あれ、実は京極さんがこの結末を予想していたから出た言葉なんですよね。


　夢主は、京極さんの所為で死んだ→京極さんは『逢魔が刻の妖怪』→『逢魔が刻の妖怪に拐われる』=『京極さんの所為で死ぬ』 と云う訳ですね、はい。


　京極さんは元々、夢主ちゃんを利用しようとしていたんです。でも結局情が移って、そうなって欲しくないと思うに至った、と。あ、恋愛的な意味じゃないですよ。


　夢主ちゃんは京極さんの為に死ねて。京極さんは結局夢主ちゃんを助けられず。これは、ハッピーエンドとバッドエンド、何方なんでしょうね？


　……えー、阿呆の戯れ言は此処までにして。後は解説が必要な処、無いですよね。もし有りましたら、コメント欄でどうぞ。


　それでは皆様、逢魔が刻の妖怪には、お気を付けて――。


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