「探偵事務所」 ページ2
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___カランコロン…
事務所のドアベルが、静かに鳴る。
「あれ、ここが探偵…事務所…?」
「98…99…
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100…!」
女性の目線の先には、
強面の筋肉質の男が事務所の中で汗を流しながら、懸垂をしていた。
「あれ、お客さんか。
すいません、今呼んできます」
男が女性に気付いて懸垂を辞め、
首元に流れる汗をタオルで拭いて奥のドアを開ける。
「Aー、お客さんだぞ」
『嘘、まじ?ごめん、今行く
また、そこで筋トレしてたの?
いい加減自分の部屋でやって』
扉の奥から出てきたのは、
今起きましたと言わんばかりに髪が乱れ、
ラフな格好をしているのにも関わらず、顔だけは端正な女が現れた。
「俺の部屋じゃ、これ入んねーもん
シャワー浴びて来てもいい?」
『あー、いいけど
さっき、照の部屋のシャワー佐久間が使ってたよ』
岩「は?何で」
『さぁ?
照の部屋が1番入口に近いからじゃない』
岩「ったく…佐久間のやつ…
まぁいいや」
『あ、ついでにさふっか呼んどいて』
事務所の入口に立ち尽くす女性を横目に話す。
岩「あれか」
『うん多分そう。ふっか居た方が楽だし』
岩「おっけ、呼んどく」
『ありがとう』
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『さて、そちらにお掛けになって』
「あ、ありがとうございます
あの、ここならどんな事件でも解決してくれるって聞いたんですけど…」
『ええ、ここならどんな不可解な事件でも徹底的に捜査し真実だけを見つけ出します。
それで、今回はどのようなご依頼で?』
「私の息子が…
2ヶ月前に突然姿を消してしまって、
警察にも捜索願を出して探してもらったんです。でも手がかりすら見つからなくて…」
『お子さんの写真とかあります?』
「この子です。
名前は健一、葉月健一と言います」
写真に映るのは、
プールで楽しそうに笑みを浮かべてこちらを見つめる可愛らしい男の子だった。
『この子が…』
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夏妃(プロフ) - ちょこさん» ちょこ様、初めてのコメントありがとうございます!!私自身も凄く好きなジャンルでお話を書いているので、その期待に応えられるよう頑張って参りますので応援の程、よろしくお願い致します!! (10月3日 20時) (レス) id: 9539340c12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント初めてかもしれません。いつも楽しく読ませていただいております!新作おめでとうでとうございます。めちゃくちゃ好きなジャンルの話だ!!と思ってワクワクしております。これからも更新楽しみにしております。 (10月3日 19時) (レス) @page5 id: 921f733669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏妃 | 作成日時:2023年10月3日 18時