No.9守りたい ページ9
男が私に触れようとした瞬間、体育館倉庫の扉がガラッと開いた
えっ….私も男達も同時にそっちを見やった
そこに立っていたのは智樹先輩だった
智樹「A…つ!」
そういうと先輩は男達をゆっくりと見回した
3人は焦ったように視線を泳がせている
智樹「…その子を返してもらえるか?」
男達「…」
智樹「その子は俺の大切なやつなんだ」
男「…ちっ」
1人が小さく舌打ちをして突然、走り出し体育館倉庫から逃げ出した
智樹先輩は逃げて行く3人に一瞥したあと私のところへと駆け寄ってきた
そのままギュっと抱きしめられる
A「智樹先輩…」
先ほどまでの恐怖で声が震えている
A「あの…」
智樹「もう大丈夫だよ」
その声はひどく優しくて、私の胸にしみた
智樹「なんかやな事されなかったか?」
A「…はい。智樹先輩が来てくれたから…」
智樹「あいつら、前にもカツアゲしてて、俺達が見つけたんだけど、まだ懲りてなかったんだな…」
智樹「でも、もう大丈夫だから」
私が首をかしげると先輩はにやっと笑った
智樹「直哉と大輔が外にいるんだよ。あいつらにちゃんと言い聞かせなきゃ。Aにまで手だしたんだから」
A「…お兄ちゃん達っ」
智樹「だからもう安心しろよ」
A「はい…」
智樹「それにっ…これからはちゃんと俺がAのこと守るから」
A「…?」
人1)「…っつまり、俺はAを守れるような、いつでもAが助けを呼べるような存在になりたい」
照れたように目を逸らしながら、告げる
智樹「俺の彼女になってくれないか、A」
私は幸せでいっぱいになった
先輩が私と同じ気持ちでいてくれたなんてそんなの…
A「…夢みたい」
智樹「…え?」
私は先輩の方を向き頷いた
A「私…も智樹先輩が好きです…」
先輩の顔が赤くなり、そのままもう一度ギューっと抱きしめられる
智樹「俺もAが好きだ」
私達はそのままキスをして、お互い優しく笑あった
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Mizuho - どうしてこんなに評価が低いの?全然面白いのにな〜。 これからも頑張って下さい! (2015年6月23日 22時) (レス) id: 67cc3aa9ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2015年1月31日 23時