(新)人間と悪魔のお話 (ページ3)

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2話ページ3

まだ顔の熱が冷めないクララに少し手で仰いで冷ましてやる
入「ん？寒い…うえになんか臭くないか？」

ガ「あぁこれは…」

ガコン。

『…』

またかと思い、別に分かっているのに見る程暇ではないが無視しようと思ったがクララに連れられ何故か私も出る事になってしまった

『何故……』

ク「イルマちが出てるから！」

『……何故』

イマイチ理由がわからないが、拒む事もできぬままそのまま連れて行かれた

「おーう、いたんだ問題児クラス！」
「これ、置いておくけどいいよな？そっちで適当に処理しといてー」

他クラスの奴がそう言い残し帰っていく

『今日も凄い量だな…』

入「これは…？」

『なんだ、イルマは知らないのか』

入「あぁ、それになんだこの壁」

『まぁ、このゴミは他クラスのだ。供用のゴミ捨て場が此処から近いから、そこまで行くのが面倒な奴等が此処に捨てるんだ

その壁は、ストレス発散で描いてるんだ』

「「「「まぁ、もう慣れちゃって気にもなんないけどー」」」」

クラスの奴らは笑いながら言う中、イルマは無言で何かをカチカチといじってた

『？』

入「ラファイヤ」

イルマが呪文を唱えた途端、ゴミの山が炎に包まれた

『……』

やりすぎだろ…

入「気にいらねぇな。ここは俺のクラス、俺の領域だ。
悪魔にとって位階は重要。このクラスは高位階が多い…にもかかわらずこの扱い。根本的になめられめいる

決めた俺はこの納屋から城に移るぞ」

メラメラと揺れる炎を背景にイルマは堂々と宣言する

『……横暴だな』

入「なんだ？Aはこの納屋で満足してるのか？」

『いや、別に学べれば何処でもいいだけだ』

入「ふーん、ならこの案に乗るか？」

『乗るか乗らないかは、話を聞いてからだ…』

入「任せとけ」

ニカと歯を見せながら笑うイルマ

悪周期だからだと言って本当変わりすぎだな…此奴