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タクシーに乗っている間、Aはコナンに"先に行ってる"とメールで送った。


あの後タクシーの中でもずっとエミリオに掛け続けているが、一向に出ない。

おまけに蘭や園子にも掛けているが、状況が状況だ。Aは出れないと考える。

案外早く着くことができ、Aはついた瞬間すぐ扉を開け、ベルツリーへと向かう。


「ありがとうございました!お釣りはいいです!」


『え!?ちょ、お客さん!?』


半分投げやりに置いたお金や運転手の言葉にも反応せず、Aは向かうのは入り口の先にあるエレベーター。
チケットだって?そりゃオンラインというものです。


「嫌な予感が当たらなきゃいいけど…」

Aはエレベーターに乗って最上階を目指した。


***


『アイツ先に行ったのか?』

そう呟く次元にコナンは廊下にいたはずだよと言う。

『だって、男の人の部屋には入りたくないって言ってそこのソファーに座ってたもん。』


『ったく、しょうがねぇヤツだ。』


次元が言ったのとほぼ同時にコナンの携帯が鳴る。
そこには前にAが送ったメールが届いた。


『"さきにいってる"だって。なら直接言ってくれれば……?』

『どうした。』


平仮名で送られたメッセージに少し疑問を持ったが、深読みしすぎかと開き直る。


『ううん。何でもない!それより、A姉ちゃんのあとに続いて行こう?』


Aさんさっきバーでエミリオにベルツリーデートに誘われてたみたいだよ?と伝えるコナンに次元は少しだけその場に立ち止まる。


『…本当か?』


『んふふ〜どっちでしょ〜?イテッ!』


『大人をからかうんじゃねぇ!』


次元はコナンに拳骨をくらわす。
その様子はどう見ても日本人の親子のよう。


Aや蘭たちが必死こいてエミリオを探していたことを2人は知らないまま目的地へと向かった。





私と探偵と泥棒と4 完(つづく)

→あとがき

作者から→←焦燥



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設定タグ:名探偵コナン , ルパン三世 , 次元大介   
作品ジャンル:アニメ
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男爵むー(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!そうですね!朝も追加で寝られるように頑張ります!(?)ありがとうございます♪ (2022年3月14日 19時) (レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あー!!!最後の終わり方が気になりすぎて夜しか寝れません!!(黙)続編先でも覗かせていただきます!!! (2022年3月13日 20時) (レス) id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:男爵むー | 作成日時:2022年3月13日 19時

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