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コナンの電話待ちをするA。
暇だからと案内板を見ていたところ、少し離れた場所から大きな声が聞こえてくる。
『危険すぎる!俺が行くまでどこにも行かせんな!!』
「!?ちょっとコナンくん!シー…」
静かにと言おうとしたが、コナンは顔を顰めながらAのことを指差す。
「(え、何なの?)」
切る直前に"エミリオのプロモーターとマネージャー"と言っていたので、恐らく事件のことを調べるのかなとAは気づく。
切り終わった後、まだ少々怒り気味のコナンにどうしたの?と聞く。
『どうしたもこうも…何で凛さんが博士ん家にいるんだ。』
「あれ?確かコナン君と私がバーで会う前にメールしたよって言ってたけど?」
『え?』
一瞬固まったコナンだが、何かを思い出しメールを開く。
それをAは横から確認すると確かに凛からのメールだった。
"コナンくんへ
やっほー!久しぶり! 今から元太くん達とある謎解きをやるんだけど、コナンくんも一緒にどうかな?
名前もつけたんだ!"米花イレギュラーズ"!
参加したかったら博士の家においで〜!待ってるよ!"
「ほら。謎解きって言ってるじゃん」
『ははっ……まさかこの時とはな。』
はぁ。と肩をおろすコナンにAはどんまいという。
「ってことで。目的の一つは凛達に任せておいて、私らはエミリオの方だね?」
あっ!でもエミリオは男の子だし、勝手に部屋に入るのはアレだから、コナンくんよろしく!とAは言い、エレベーター前のソファへと向かう。
『あ、あぁ。Aさんはエミリオに一回電話しておいて?』
「わかった。」
そう言ってコナンは次元のいるエミリオの部屋へ入ってく。
それを確認したAはエミリオに電話をかけるが、留守電になってしまう。
「んー?蘭ちゃんと新一くんが掛けてた時は平気だったのに」
もう一回かけてみようとリダイヤルすると、今度はもしもし?という声が聞こえてきた。
「あ!エミリオさん?ごめんなさい。私、ちょっと友達に声かけられてしまって。今からベルツリーに『いいんです。』……え?」
Aの言葉を遮るようにエミリオが話す。
『少しAさんと音楽の話をできたらと思ったのですが……もう僕疲れちゃいました。』
「え?大丈夫ですか!?」
Aが問いかけるにもエミリオは返事をしない。
何度も彼の名前を呼んだ後、エミリオは弱々しい声でこう言った。
『……さようなら』
「!?え、エミリオ!?」
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男爵むー(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!そうですね!朝も追加で寝られるように頑張ります!(?)ありがとうございます♪ (2022年3月14日 19時) (レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
夾(プロフ) - あー!!!最後の終わり方が気になりすぎて夜しか寝れません!!(黙)続編先でも覗かせていただきます!!! (2022年3月13日 20時) (レス) id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:男爵むー | 作成日時:2022年3月13日 19時