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凛に送ってもらった写真はエミリオの中継が流れるテレビの画面を撮ったもの。
咄嗟に撮ったのか少しブレている。
「"エミリオ 来日"って本人も半分しか映ってないし、通りすぎた後じゃん。」
何でこれと言うAに凛は馬鹿ねぇと呟く。
『そこじゃなくて左上をズームして!
Aはこっちのアジトを突き止めるより会いに行く方が先じゃない?』
Aは言われた通り指で画像を拡大する。
そこには壁にもたれて両手をポケットに入れたあの人の姿が映っていた。
「っ次元さん…!」
嘘!どうして!という声と自分の鼓動が速くなるのを感じるAに凛はふと小さく笑う。
『恐らくあの現場にいるってことはエミリオの関係者……あの人の事だからボディーガードとか自分達の仕事で訳あって接してるんじゃない?』
「そうだといいけど…ってことは、このホテルにいる!?」
凛の言いたいことにやっと気づいたAは驚きながら答える。
『正解♪ だから、アジトのことは私達に任せてAは行ってきな!
大人になった可愛くて綺麗な姿、バシッとアピールしてラブラブしてきな!』
「ラブラブって私まだそこまで…///凛……ありがとう。会えるか分からないけど、色々と探してみるよ。」
『んふふ。急に乙女になっちゃって♡』
こっちの進展があったら連絡するから、それまでがんば!という声を最後に電話は切れた。
Aはふぅとため息をつきながらソファの背中に寄りかかる。
「……といっても、どこにいるのやら。」
うーんと頭を捻りながら考える。
「銃、帽子、タバコ…何か手がかりは……あ!」
目の前にあるホテル案内所を目にしたAはお酒と煙草のマークを見つける。
そしてその場を立ち、看板の近くまで行って見ると"カクテル&バー サクラ"という文字を見つける。
「ここなら……行ってみるか。」
Aはエレベーターを呼び、中に入る。
"3"のボタンを押し、次元のいるであろう場所へと向かった。
***〈その頃のコナン〉***
『やべっ、ひとつ間違えた…』
一足先に向かっていたコナンは階段から下の階へ向かっていたものの、どうやらひとつ下へ降りすぎた模様。
引き返そうと階段に向かおうとしたところ
『あれ、坊や。迷子?』
『えっ?あ、いえ!『あー!!この子キッドキラーの!』え?』
『まぁほんとだわ!ねぇ、僕写真撮ってもいい?』
……ホテルのお姉さんに捕まっていた。
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男爵むー(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!そうですね!朝も追加で寝られるように頑張ります!(?)ありがとうございます♪ (2022年3月14日 19時) (レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
夾(プロフ) - あー!!!最後の終わり方が気になりすぎて夜しか寝れません!!(黙)続編先でも覗かせていただきます!!! (2022年3月13日 20時) (レス) id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:男爵むー | 作成日時:2022年3月13日 19時