【ルパコナ】私と探偵と泥棒と４

＊ ページ21

凛は犯行時刻までのんびり過ごしていた。

そして１３時を過ぎたころ、急に騒がしくなりどこもかしこも"ルパンだ！"と言う声が。
おまけにこのパトカーも無線で繋がっているので、状況が筒抜け。


『本当に来てるんだ…！？あれは！？』

警察の人混みが見える中で、一人飛び跳ねながら逃げる茶色のスーツ姿が。


『ルパン！まって、『出発だ！』ぜ、銭形さん！？』


いつの間に戻ってきたのか直ぐにエンジンをかけてパトカーは走り出す。

『佐藤刑事は！？』

『置いてきた！』

『置いてきたって…高木刑事も！？』

『高木は偽物だ！！ルパンに変装していた！』


『え……ってことは。(行きのパトカーにルパンが乗っていたってこと！？)』


嘘でしょ！と心の中で叫ぶ凛に銭形は問いかける。


『ルパンに会ってどうする。』


『！ど、どうするって…』


『ヤツは泥棒だ。例え繋がりを持ってても泥棒は泥棒だ。

君達の一般人には『ブレーキ』…あ？』


『踏まないと突っ込むことになりますよ？』

そう凛に言われ銭形は前を向くと目の前に目的地と人だかりがあり、慌ててブレーキを踏んだ。


『くそ〜〜…奴の遊びに乗っかりおって…』

パトカーの外に出ると警官が既に入り口を塞いでおり、もっと増員をかけますか？と聞いてくる。


『逆だ！！ここの捜査を解け！』

『えっ！？』

驚く警官に銭形はもう奴は居ないと言い放ち、背を向けて歩き出す。


『ど、どちらへ…？』


『時計が焦げた…気に入ってたのによ…』

そう言い、銭形は警官に手を振りパトカーへ戻る。


『待たせたな、凛。帰りはどうする……っ！？』


運転席に乗り助手席を見た銭形はさっきまでいた彼女が居ないことに驚く。

その代わりに一枚の写真とカードが座席にあった。
一枚の写真はさっき警視庁で見せたAの恥ずかしい写真。
カードには丁寧な字とキスマークがついていた。


"ドライブ楽しかった！

私は別の方法でルパン達に会いに行きます！

警部もお仕事頑張って♪ 不二子妹 凛"



『不二子の妹！？ふざけた真似をしよって……凛！どこだ！凛〜！！！！』



＊おまけ＊

『あの！私Aさんのファンで…銭形さんもですか！？』

『ん、何故だ。』

『だって、それスタッフさんしか持ってないレア写真ですよ！どこで手に入れたんですか！？』

『…いるか？』『はい！！』

その後公安の上司に資料と共に渡ったとか何とか。

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