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４人が着いた頃にはライブ会場かというぐらいの人混み。
中でもニュースで話題になっていた宝石店の前にはキッドを一番前で拝みたいとこれまた沢山の人が見に来ている。
それに負けじと陽葵は懐から出したキッドのうちわを持ってファンの囲いの中に入っていった。
「……いや、一緒に待ち合わせしてきた意味。」
『なんか前もあんなだったらしいよ…ほんと、いい歳して…』
周りをみるとキッドファンの人混みもそうだけど、警察の車の数も負けていない。
パトカーや機動隊の車まで出動していて、ここ月島の道路や店の周りを囲んでいた。
予告まで後少しのところで凛は異変に気づき、Aに声をかける。
『あれ？そういえば、快斗くんどこ行った？もうすぐ始まるけど…彼、一番楽しみにしてたよね？』
「え？…あ、確かトイレに行って戻ってくるって…あ！いたいた！」
ちょっと呼んでくるね！と凛に伝え、快斗のいる方へ走り出す。少し先に背を向ける快斗の姿が見えてAは声をかけたが、一方に振り向かない。
「あれ…おーい、快斗くん？…っておいおい。」
Aは快斗の様子に苦笑い。というのも、彼はいま耳に手を当てて、必死に何かを聞いている様子。きっと音楽か何かだろう。
よし、と心に決めたAは快斗を驚かせようと耳につけてるイヤホンを片方外し、自分の耳につける。
「快斗くん！私にも聞かせ……」
『あっ！え、ちょっと、……』
快斗から奪ったイヤホンを耳にはめたAは、どんな音楽かと心を躍らせていたが、予想を遥かに超えるものだった。
そもそも、快斗が聞いていたのは音楽ではなく___
『"よし！もう一度作戦を確認するぞ！キッドがどこから飛び立とうが、４台のジェット気流が月島川までぶっ飛ばす！！"』
知らない人の話し声だった。
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男爵むー(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます！そうですね！朝も追加で寝られるように頑張ります！(?)ありがとうございます♪ (2022年3月14日 19時) (
レス) id: c59f36ec3b (このIDを非表示/違反報告)
夾(プロフ) - あー！！！最後の終わり方が気になりすぎて夜しか寝れません！！(黙)続編先でも覗かせていただきます！！！ (2022年3月13日 20時) (レス) id: 54a1d0bb57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：男爵むー | 作成日時：2022年3月13日 19時
