【REBORN!】不思議の国シリーズ (ページ24)

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「俺の片割れ、これ、起こしてるの…」

「あの人だろうね、僕の片割れ」

扉を開こうとしていた大空と雲は崩壊を引き起こした人物を思い浮かべ国の崩壊を危惧する。

この日、不思議の国は最悪に見舞われようとしていた。けれど、それを止めたものがいた。

「もう始まってるみたいだね」

「そうだな。俺達が止めないといけない」

「「けじめをつけるために」」

他の大空と雲と違う大空と雲は強い意志の宿る目を不思議の国へ向ける。

自分の最愛。それに最悪が振りかかる。果たして彼女は、誰を呼んだのか。誰に、助けを求めたのか。

その結果、不思議の国がどうなるのか…全てを決める戦いが、始まった。

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悲しい…哀しい…苦しい…憎い…。

そんな感情をいつも持っていた。でも、一つだけ、違う感情を持っていた。

愛する人に対する、愛情を。

彼女のためなら何だってやった。彼女に思いを告げて、それが実った時なんて僕らしくないけど、ホントに心から喜んだ。

今、塔から見下ろすこの国は、彼女が作り、守ってきたもの。それを、僕は壊そうとしている。

いや、僕の中にいる憎悪の感情しか持たないもう一人の僕が、のほうが正しい。

こないだ見た、彼女の泣き顔が頭から離れない。あんな顔させるつもりじゃなかった。

ごめんね…ホントに…ごめんね、ジョット。

君のことを愛してる。今までも、これからも。

大好き、愛してるって、もう一回、伝えたかった。

『さあ、残虐な物語の、始まりだ…！』

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