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目の前には三人が倒れていた。雲雀はそれを一瞥して綱吉を抱えたまま、部屋を出た。
「おにい、ちゃん？」
「ごめんね、怖かったよね。ごめんね、ごめんね」
酷いことしようとしてごめん。
酷いものを見せてごめん。
君を殺そうとして…ごめん。
「おにいちゃん」
綱吉が強い声で雲雀を呼んだ。雲雀は恐る恐る綱吉を見て、息を呑んだ。
「雲雀さん、大丈夫です」
「俺は、大丈夫だから、あなたのせいじゃない」
「あなたは、悪くないんですよ」
頬を手で挟まれて、上を向かされた。そこには、消えたと思ってた雲雀の時代の綱吉。
「…ど…して…」
声が震えた。もう、会えないと思ってた。なのになんで。ここに、いる？
「雲雀さん、俺は、もうどうでも良くなりました。ボンゴレも。仲間達も。変わって…しまったから」
一人延々と話す綱吉に、雲雀は聞くことしかできなかった。
「ねえ、雲雀さん、幼い俺の中には、俺がいます。ちゃんと、一緒にいます。だから俺と…」
「その先は言わなくてもいいよ。わかってる」
行こう、二人の世界に。僕達だけの、世界に。
綱吉は泣いて、笑って、大きく頷いた。
大空は雲に執着し、雲は大空を許容する。
雲は大空に執着し、大空は雲を許容する。
他の大空と雲とは違う、大空と雲。
――…そうして二人は、不思議の国の住人になった。
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かぼちゃポンタ(プロフ) - 興味深く面白かったです、ありがとうございます (2016年8月26日 0時) (
レス) id: b325383cfb (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - 怜弥さん» それなら良かったwww (2016年7月20日 7時) (レス) id: 6eb81fc6aa (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - 夏乃さん» ガチで驚いた。 (2016年7月20日 7時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - 怜弥さん» おおい、まじか。直すわ。あ、てかどうだった？ジョットとアラウディ。 (2016年7月20日 6時) (レス) id: 6eb81fc6aa (このIDを非表示/違反報告)
怜弥(プロフ) - 夏乃さん» たから安心になってるよ。 (2016年7月20日 6時) (レス) id: b52ead1178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏乃 | 作成日時：2016年7月19日 13時
