【REBORN!】不思議の国シリーズ (ページ17)

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これは前の話と関係ないです。(ちょっとあるかもですけど)

芋虫。その名前について、書かれたものです。

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不思議の国に住む住人の中で、"芋虫"というわれる者がいる。

芋虫は死刑執行人と行動を共にし、他のことには無関心だ。

芋虫…それは古代より何をされても無抵抗、無関心な生き物である。

彼は、その名前の通り、無関心で無抵抗だ。けれど一つだけ違うことがある。

「…ただいま、芋虫」

「おかえりなさい…死刑執行人」

後ろから感じる温もりに芋虫は頬を緩ませる。確かに感じる温かみ。伝わる心音。

「ふふっ」

「…？…どうかしたの？」

「いえ、ただ、幸せだなって」

「そう…。僕も幸せさ」

そう言って二人は笑い合う。先程見た夢が懐かしいと感じた。誰かが見せた夢。

「…この幸せを…壊そうとするのなら…」

殺してやるから。

芋虫がポツリと呟いた。死刑執行人は聞こえてないみたいだが、ずっと一緒にいた彼らだ。互いの気持ちぐらいわかるだろう。

「今日も、明日も、幸せで、平和な日が続くんでしょうね」

「なに、いきなり」

「いいえ…ふと、思っただけですよ」

水煙管を吸いながら芋虫はいう。その水煙管は不思議の国に来てから何故かあったもの。気に入ったからそれをいつも吸っている。

なんにも変わらない日常。

変わることのない平和な日々。

止まらず、そして進まない、この時間。

さあ…この狂った世界で…今日も今日とて、狂おうか。