十八 ページ18
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「うわぁ…きらきらしてる…」
「どう?驚いた?」
きらびやかな部屋。
美しい女性達。
輝く高価そうな酒瓶や食器。
「よく似合ってるじゃないAちゃん」
「これ、露出多くありませんか?」
「ここではこの格好が一番!!」
「はぁ…」
自信あり気な説得ぶりに疑問を浮かべながらも、露出された肌を摩る。
心なしか丈が短い気がするが、室内の為、日光を浴びる心配はない。
「神楽ちゃんはスーツなのね…」
「今日の私はボーイだぜhoooo!!!」
「楽しそうね…」
万事屋三人はというと、スーツ姿かつセットされた髪でかっこよく決めている。
それがまた様になっているというか。
店の手伝いをしていると、扉から何やら騒がしい音。
「おりょうちゃーーん!!」
「お妙さーーん!!」
「「結婚しぶべらっっ」」
「あら、粗大ごみだわ」
「また…なんか来た…」
拳を作ってにこやかに笑う妙と、
呆れ気味の顔のおりょう。
目の前には見たことのある人物が二人。
(熱いね〜…)
溜息一つつきながらも、手を差し出す。
「お二人共大丈夫ですか…」
「おー!!優しいお姉ちゃんがいたんじゃのー…あれ?」
二人してAを見て驚いた顔。
それを見て、皆くすりと笑う。
「熱烈な愛をお持ちのようで、何よりです。お客さん」
「おおっAちゃん!?何でここに?」
「そういえば…何ででしたっけ?聞いてませんでした」
妙の方を見れば、申し訳なさそうに眉をハの時にした。
「実は、店の子達が皆風邪にかかっちゃって…人手が足りなかったの。ごめんね、急に呼び出して」
納得して、頷く。
すると、立ち上がった近藤に対し一向に立ち上がらない男が話を割って入る。
「Aばこんな格好したの初めて見たのー。パンツは白だったんじゃのーアハハアいたあああああ」
(いつの間に足の間に顔を入り込ませてるんだこの男は。とらぶる、にも程がある)
久しぶりに履いたヒールでぎりぎりと踏みつけながら、笑みを浮かべる。
「さすがにぶっ殺しますよ」
「アッハッハー目が笑ってないぜよー」
楽しそうに笑う男の右腕が早く迎えに来るのを、切実に願った。
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Nattu(プロフ) - 麗羅さん» お返事遅くなって申し訳ございません。コメントありがとうございます*辰馬凄く好きなので自家発電にと書いていましたが、読んでいただけて幸いです。楽しみながら書きたいと思います*^^ (2021年2月20日 1時) (レス) id: 8022db4695 (このIDを非表示/違反報告)
麗羅 - 辰馬の小説、少ないので嬉しかったです!面白くて、次が楽しみです!更新頑張って下さい! (2017年10月29日 16時) (レス) id: 9e2ac1505a (このIDを非表示/違反報告)
Nattu。(2代目)(プロフ) - れんりさん» れんりさん、はじめまして。コメントありがとうございます。とても嬉しいです…ゆっくりとではありますが更新していきますので、よろしくお願いします!! (2016年4月11日 22時) (レス) id: db806a29f6 (このIDを非表示/違反報告)
れんり(プロフ) - 凄く面白いです!!更新楽しみに待ってます…! (2016年4月10日 9時) (レス) id: 285e1a358c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nattu | 作成日時:2015年11月17日 23時