3.まさかの……? ページ7
〜Aside〜
【あのお店、今日定休日なはずじゃないの?】
流石にそろそろバレるんじゃないのかなぁ……と思いつつも、返事を書いて回す。
この行為をしてると、なんだか高校生に戻ったみたいな気分になって楽しい。
「……え″っ。」
しーくんは小さな声で驚いて、こっそりと携帯を開いて調べものをし出した。
……講義後にしなよー。
そう思いながらも、見ないフリして教授の話を聞く。
「………マジかよ。」
隣でしーくんがボソッと呟いて、机に突っ伏す。
……ドンマイ。としか言えないや……。
苦笑いしながら、こっそりと紙切れを奪い取り、さらさらさら〜と書いていく。
書き終えて、机に突っ伏しているしーくんをツンツンと突っついて紙切れを渡す。
.
【場所と材料費とかを提供してくれたらおつまみ作るから、宅飲みはどう?】
読み終わったしーくんはさっきよりももっと驚いている。
「………えっ。いいの……!?」
『うん、材料費とかを提供してくれたらね。』
んー……、と唸りながらも【じゃあ、ウチの家でやろー!】と書いて回してきた。
しーくんを見ると、どう、どう!?と言っているような顔をしている。
私は、左手の親指と人さし指で丸を作ってオッケー、と伝えた。
カーン カーン カーン
「今回はここまでです。お疲れ様でした。」
ようやく、講義が終わった。
私は、荷物をまとめて教授に出席カードを提出する。
「え、ねぇ。本当にいいの!?」
講堂から出た瞬間、しーくんが話し掛けてきた。
『いいよ〜。さっきも言った通り、場所と材料費とかを提供してくれたらねっ!しーくんが出してくれるんでしょ?』
「勿論!!え、Aの手料理久しぶりに食うな〜!」
お喋りしながら、歩いているといつの間にか広場まで来ていた。
「あ、いたいた。おーい!」
しーくんは何処かを見て、手を振りだした。
目で追うと、何人かで固まって話しているグループらしきものがあった。
「お〜!!海斗!それにAちゃんも!」
こちらに気付いた、少し背の低い緑のパーカーを着ている男性が手を振り返してきた。
『こんにちは〜、渉さん!』
渉さんは、別に呼び捨てでも良いんだよー?と微笑みながら反応してくれた。
いやいや、先輩を呼び捨てなんて……。
絶対に無理です〜…。
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柊花-トウカ-(プロフ) - ティラミス信者さん» ありがとー!改行は今検討中なの(苦笑)更新頑張るねー! (2018年11月16日 23時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス信者(プロフ) - 続きが気になる!!読みやすいし文の構成もいい感じ!でも改行が多すぎると内容がスカスカに見えちゃうかもだからそこ気を付けて!読ませてくれてありがとー!!応援してるよ!! (2018年10月20日 20時) (レス) id: d109ac88fc (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - ひかりさん» ありがとう、読んでくれてほんとありがとう。(笑) (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 好きでした。ありがとう。あ、私、青い鳥の星月ひかり。ね!好きでした←分かった (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 怜衣さん» 当たりです!後に人物紹介を上げようとしてたのを忘れてました…← 棗ちゃんはなんか、酒飲みっぽかったので出してみました(笑) (2018年1月12日 0時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
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