8.名前 ページ12
〜Aside〜
「じゃ、19時に志麻ん家でいいんだなー!」
色々と、材料の調達や始める時間等を決めて、最終確認する。
だって、いつメンの中にはとんでもないアホな人がいるからね……。
今だって間違ってるからね……。
念には念を押さないと、ね?
『19時じゃなくて、21時。私が19時だと無理だから21時ってさっき言ったでしょー!!』
「えっ!そうなの!?」
アホな奴の張本人である坂田は驚いているが、他の皆は苦笑いしている。
本当に坂田はアホな奴なのだ。
「さっすが、あほの坂田だねっ!」
『……はぁ。』
まぁ、いつもの事だからな……。と思いながら時計を見る。
あ、そろそろかな。
『じゃ、私用意とかあるから帰るねー。』
「あ、じゃあ僕も〜!」
ちらほらと帰って準備したり、時間まで何処かで遊ぶとか意見がバラバラなので、一旦解散となった。
私は、しーくんたちに別れを告げて翔太と歩く。
「まふくんも一緒に帰ろー!ね、A、一緒でもいい?」
『まふくんが良いのなら、私は良いよー。』
翔太はすぐさままふくんを連れてきた。OKということだろう。
「お待たせ〜!」
『ん、じゃあ行こっか。』
左からまふくん、私、翔太の順で横並びで歩く。
「そういえば、あの。井上さん、」
『あ、Aで良いよ〜!』
私は下の名前で呼んでるのに、私は苗字+さん付けだと、何だかよく分からないが心苦しい。
「え、でも……まだ知り合ったばかりだし……」
まふくんは一瞬驚いた顔をして、おどおどと話す。
「大丈夫だよ〜!Aは僕の幼馴染だから!友達の友達は友達だから!」
翔太はそう言って微笑んでいるが、うまく大丈夫な理由になっていない。
言いたいことは分かるんだけどね…?
もう少しマシな表現が無かったのだろうか……。
『私だけ下の名前で呼ぶなんて、何か変な感じだから……、ね?』
そう言うと、まふくんは「……分かりました。」と、少し不安げに答えた。
「Aー!そろそろ着くよー!」
私たちの前を歩いている翔太がそう教えてくれた。
「えっ?あの、ここって……?」
まふくんがその場所を見て、驚いていた。
まぁ、誰だって驚くよねー。
辿り着いた場所は、私達は行くことは全く無い、地域の児童グラブだったからだ。
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柊花-トウカ-(プロフ) - ティラミス信者さん» ありがとー!改行は今検討中なの(苦笑)更新頑張るねー! (2018年11月16日 23時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス信者(プロフ) - 続きが気になる!!読みやすいし文の構成もいい感じ!でも改行が多すぎると内容がスカスカに見えちゃうかもだからそこ気を付けて!読ませてくれてありがとー!!応援してるよ!! (2018年10月20日 20時) (レス) id: d109ac88fc (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - ひかりさん» ありがとう、読んでくれてほんとありがとう。(笑) (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 好きでした。ありがとう。あ、私、青い鳥の星月ひかり。ね!好きでした←分かった (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 怜衣さん» 当たりです!後に人物紹介を上げようとしてたのを忘れてました…← 棗ちゃんはなんか、酒飲みっぽかったので出してみました(笑) (2018年1月12日 0時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
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