1.お昼ご飯 ページ3
〜Aside〜
『……というかさ、』
私は、手元にあるアイスコーヒーを一口飲んで友人に尋ねる。
『何で、まふくんのことを聞いてきたの?
____________
私の親友であり、数少ない理解者の一人である絢香は、んー…。と唸りながらオムライスを食べる。
「……なんとなく?」
『なんとなくって……。』
絢香はとても気まぐれで、よく意味のわからない質問をしてくる。
「仕方ないよー、絢ちゃんはいつもそうだから。」
そう言う、絢香の隣に座っている茶髪の少年は微笑みながらパスタを食べている。
『そうは言ってもさ…、気になるじゃん。
___
翔太は、まぁ、確かに思うけどねー。と言って食べる手を止める。
「気にしなくていーのっ!ただ単に聞いてみたくなっただけー。」
まぁ、いっか。大したことじゃないって絢香も言ってるし…。
私は深く考えることをせずに、チラリと腕時計を見る。
あ、もう1時過ぎちゃってる。
.
.
ん?1時……?
『ああーっ!』
忘れていたことを思い出して、ここが店内だということを忘れて思わず立ち上がる。
「えっ、どしたの?」
「A?」
ふたりは驚いた顔で何事かと不思議がっている。
『北岡教授の講義忘れてた!!』
ヤバい、後15分もしないで始まっちゃう…!
私たちが今いる場所から、今回の講義場所まで最短でも10分位は掛かる。
こうしてはいられない。直ぐにでも向かわなければ、遅れてしまう…!
『絢香、翔太ごめん!!私、』
「事情はさっきので分かった。大丈夫だから、急ぎな!」
「ここの料金は僕が払っておくから、早く行きなよ!」
先に行くと言おうとしたら、絢香と翔太は笑顔でそう言ってくれた。
『二人ともありがとう…!!ごめんね!』
急いで鞄を持って店を出た。
後で、「今度ご飯食べるとき奢ってよね〜!」と言っている絢香たちに返事をして走り出した。
ウチの大学は物凄く広くて、移動が大変だ。
建物も数多く、入学当初はよく迷子になったいたものだ。
……ってそんな感傷に浸ってる場合じゃないんだって!!
とにかく私は講堂目掛けて走った。
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柊花-トウカ-(プロフ) - ティラミス信者さん» ありがとー!改行は今検討中なの(苦笑)更新頑張るねー! (2018年11月16日 23時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス信者(プロフ) - 続きが気になる!!読みやすいし文の構成もいい感じ!でも改行が多すぎると内容がスカスカに見えちゃうかもだからそこ気を付けて!読ませてくれてありがとー!!応援してるよ!! (2018年10月20日 20時) (レス) id: d109ac88fc (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - ひかりさん» ありがとう、読んでくれてほんとありがとう。(笑) (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 好きでした。ありがとう。あ、私、青い鳥の星月ひかり。ね!好きでした←分かった (2018年8月2日 18時) (レス) id: 1a6872b126 (このIDを非表示/違反報告)
Ayame(プロフ) - 怜衣さん» 当たりです!後に人物紹介を上げようとしてたのを忘れてました…← 棗ちゃんはなんか、酒飲みっぽかったので出してみました(笑) (2018年1月12日 0時) (レス) id: 1c746f653b (このIDを非表示/違反報告)
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