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櫻「15分間か…」
「うん。持ち時間だけ伝えて、やる曲はアーティストの方々にお任せしてるんだって。5日までに曲送るから、意外と時間ないかも」
今日は休みを返上して、フェスに向けた曲選び。
嵐行きつけのレストランの個室で2人でじっくり会議。
櫻「何がいいかなー」
「15分間のサクラップメドレー、楽しみだなぁ」
櫻「お前完全にファン目線じゃん笑」
「ファン目線で何が悪いのさ」
櫻「開き直ってるんじゃないよ」
「えへへっ」
櫻「まったく…。Aはさ、どんなのがいいと思う？」
「私？ 悩むなぁ笑 …綺麗なやつ入れてほしいな」
櫻「綺麗なやつ…？」
「うん。『二人の記念日』みたいな綺麗なやつ」
櫻「…季節全然違うじゃん笑」
「そこがちょっと問題なんだよな…」
櫻「ちょっとどころじゃなく問題だから」
「翔はどういうやつにしたい？」
櫻「んー、かっこいい系のメドレーをやりたいかな」
「あ、『Believe』は入れてね？」
櫻「なんでよ」
「私が好きだから」
櫻「はいはい笑 …ってこのままだとAのためのメドレーになっちゃうじゃん笑」
「…確かに」
櫻「まあ『Believe』は俺も入れようと思ってたし、書いといてよ」
「はーい」
そう言われて私はルーズリーフに箇条書きのスタイルでメモを取った。
勝手に『a Day in Our Life』を付け足して。
ピコン。
この音、翔のLINEの通知音じゃ…。
でも翔はスマホを見る気配がない。
「スマホ鳴ってない？」
櫻「えっ…？ あ、本当だ。全然気づかなかった笑」
「おい笑」
櫻「…なるほどね〜」
「…？」
櫻「あぁ、4人にも聞いてたんだよね、どうすればいいかなって」
「あ、今のやつ返事？」
櫻「そ、松潤がこういう構成もありじゃないかって教えてくれたよ」
「それは心強い！どんなの？」
櫻「これ」
そう言って翔はスマホの画面を見せてきた。
私はそれをメモにまとめる。
櫻「にしても腹減ったなぁ…。何か頼みます？ って今言われても忙しいか」
「私カルボナーラがいい」
櫻「あ、聞いてた？ てか早くね？」
「来る前から決めてたんで」
櫻「んー、俺はこれにしよっかな。店員さん呼んじゃうね」
「よろしくー」
この後も話が脱線したり2人してウトウトしたり…。
たたき台ができたのは19時を回っていて、そのままレストランで夕飯も食べてから帰った。
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作者名：なつらい | 作成日時：2018年8月5日 17時
