四十片 ページ44
みーどーりーたなーびくー
なーみーもーりーのー
だーいなーｋ
目覚ましが鳴り、しょうがなく布団を剥ぐ。
もう朝？
欠伸をしながらゆっくりと体を起こす。
昼寝から起きるのは簡単だがどうにも朝は頭が覚めにくい。
やっと目が開ききった時に鈴がいる隣に目を移す。
抱き枕として拘束されていた左腕は開放されていて自由になり、鈴の両手は肘を曲げた状態で万歳をした様になっていた。
あいも変わらず幸せそうに寝ているが、ワンピースが完全に捲くれ上がり、血が通っているのか疑問に思うほどに白い足が目に毒だとでも言う位露わになっている。
...外出する時には絶対に何か穿かせよう。見ているだけで寒い。
そう心に決めながら寝床から降りる。
ベッドのスプリングの音が鳴るが身じろぎもしない。
もう少し寝かせてあげようか。それだけ疲れているんだろうし。
顔を洗って、着替えて、それでも目を覚ましてくれない。
「起きて。朝だよ」
声をかけるが反応無し。
体を直接刺激すれば起きてくれるだろうか？
むにむにと擬音でも付く様な頬を二cm程引っ張ると、少しずつだが重そうな瞼を開く。
「おはよう」
目の焦点が合っていないが声で僕だと判断したのだろう。
おはようございます
声は出ないが恐らくそう言って、上体を起こす。
とてつもなく眠いらしく、昨日はピンと立っていた耳が曲がり、元気が無さそうにゆらゆらと揺れている。
「着替えられる？」
合いそうなズボンを見つけて既に用意しておいた。
ワンピースの丈が元々長いものだから、少々長めの、大体鈴の膝より少し下くらいの丈のものを。
鈴は一度小さく頷いた。
ズボンを渡して寝室から出てドアを閉める。
賢い子だから形状とかで着方を分析出来るだろう。
ズボン問題はいいとして･･･他の服。
並盛中の制服がいいだろうか。
早速注文しておいて...届くまでは他の服を貸してあげよう。
デザインとかも凝った方がいいだろうか。
昔の制服か、それとも今の制服か。
思案しているうちに、着替え終わったのか部屋を出る音がする。
ペタペタと裸足で廊下を歩き、障子を少し開けて入って良いか聞くような目で見てくる。
「...来なよ」
手招きをして呼ぶ。
鈴はこちらに向かいながら眠そうに目を擦った。
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雪兎(月兎)(プロフ) - ユズナ様、ご指摘有難うございます。修正いたしました。 (2015年10月1日 20時) (
レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - 三十三片、うつ伏せの状態をうつ伏せにするっていう謎の描写が… (2015年10月1日 20時) (レス) id: 3fdd76a3cc (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 1807(銀)様、コメントありがとうございます。そろそろ二期に･･･ (2015年2月2日 0時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
1807 - 銀の名を変えました〜鈴ちゃん、強いなぁ・・更新楽しみにしています (2015年2月2日 0時) (レス) id: 917ddba170 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 銀様、コメントありがとうございます。理由があって人間のままです。マシマロ類の柔らかさが好きです、個人的に。 (2015年1月18日 11時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪兎(月兎) | 作成日時：2014年9月15日 14時
