20000hit記念短編＆クリスマス短編 ページ37
しんしんと
雪が降っていく
クリスマス
だからなんだ、って感じだけど
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応接室には暖房がないから
防寒具を着込んできたとしても寒い･･･はずだけど
彼女はマフラーの一つ、手袋の一つも身に着けず
ワンピースで大丈夫だと書いた
並盛中は昨日の24日に冬休みに入った
･･･昨日は本当にイライラした
どこもかしこもｲﾁｬｲﾁｬと学校でやらないでほしい
よく分からないけど僕のことを追いかけてくる女生徒はいるし
だからこの時期は嫌いなんだ
思い出すだけでムカついてきた
『？』
「なんでもないよ。そろそろ帰ろうか」
顔を覗き込んで心配そうに首をかしげる鈴にそう言う
彼女は僕の一歩後ろに下がり僕についてくる状態で歩きだした
学校の外は白。近年稀に見ぬ豪雪らしく足首が埋まるくらいにつもっている
今はタイミングがよくて雪は降っていない
だからこそ今の内にと外出したのだが
幾重にも重なっている雲の隙間にほんの少しだが青空が見えた
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商店街を歩き見回りをしながら問う
「晩御飯、何食べたい？」
後ろを振り返ると頬をペンでつつきながら悩む鈴
急に思い浮かんだようにノートに書き、見せる
『 あれ は どのような もの なのですか 』
『あれ』って何かと思ったけれど
彼女の指の指す方向を見てそれを察する
クリスマスケーキ
「･･･」
主食として食べるものではない
「買って帰ろうか」
･･･でもまあいいか
大きく万歳をしてほんの少しだけ口角を上げた彼女を見れたから、それで
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「ひ、雲雀さんん!?」
みたいな声がしたけど無視
草食動物が吠えてるだけだろう
早く帰って鈴が大事そうに持っているケーキを冷蔵庫にしまわないと
その時何かが降ってくるのが見えた
「･･･雪」
いくら寒くないと本人が言えどこれは別問題
つけていた手袋を彼女に差し出すが、受け取ってくれない
『 雲雀 さま が かぜを ひいて しまい ます 』
「じゃあ」
僕と鈴それぞれ反対の手に手袋をして
していない手同士で繋ぐ
「これでいいでしょ？」
控えめに指を絡ませる彼女はブッシュ・ド・ノエルの味を想像させた
「クリスマス･･･ね」
『･･･？』
兎が
後を付いてくる＝飼主のことが好きでたまらない
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雪兎(月兎)(プロフ) - ユズナ様、ご指摘有難うございます。修正いたしました。 (2015年10月1日 20時) (
レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - 三十三片、うつ伏せの状態をうつ伏せにするっていう謎の描写が… (2015年10月1日 20時) (レス) id: 3fdd76a3cc (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 1807(銀)様、コメントありがとうございます。そろそろ二期に･･･ (2015年2月2日 0時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
1807 - 銀の名を変えました〜鈴ちゃん、強いなぁ・・更新楽しみにしています (2015年2月2日 0時) (レス) id: 917ddba170 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 銀様、コメントありがとうございます。理由があって人間のままです。マシマロ類の柔らかさが好きです、個人的に。 (2015年1月18日 11時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪兎(月兎) | 作成日時：2014年9月15日 14時
