二十六片 ページ28
ディーノ視点
朝八時並盛中学校、屋上
「よう、恭弥」
雲雀恭弥、ツナのファミリーの雲のリング所持者候補、兎を可愛がってるらしい。
「今日は戦う前に指輪の話をしてえ。騙してるみてーでスッキリしねぇからな」
「いいよ、興味ないから。あなたをグチャグチャにすること以外」
昨日は結局引き分けだったもんな。
「ったく、困った奴だぜ」
「ねえ、真剣にやってくれないと、この指輪捨てるよ」
指輪を掴んで投げる仕草をする。
「なっ、まて、のやろ〜っ！」
気位が高いっつーか、戦闘マニアっつーか...。
後ろでロマーリオが笑っているのが分かる。
「わーったよ、じゃあ交換条件だ」
「真剣勝負でオレが勝ったら、おまえにはツナのファミリーの一角を担ってもらうぜ」
あれから5時間
「決着、つかねぇ...な...」
息も絶え絶えだ。
恭弥も結構きついのだろう。
口の端から垂れる血を拭うだけで返事を返さない。
「ボス、いったん昼飯にするか？」
「そうするか。いいか？恭弥、さすがに疲れただろう」
「別に、僕はまだいけるんだけど？」
獲物を逃がすかと言う目で睨んでくる。
「逃げねぇからよ。じゃあ、一時間後な。ロマーリオ用意してくれ」
「分かった、ボス」
ロマーリオに昼飯を買いに行かせる。
口を挟んでくる前にとっとと事を進めてしまう。
「さ〜て、昼飯何かな〜」
オレが戦ってくれないことを不満に思いながらも自分がヘトヘトなのにも気付いているようで、結構素直に歩き出す恭弥とリーゼント(草壁って言うらしい)。
あいつ、賢いのにな。戦いにこだわるところがなければ好かれるだろうに。
まあ、どうでもいいのだろうけど。群れるのが嫌いらしいしな。
...そう考えると不思議だな。なんで恭弥は小動物を飼ってるんだ？
「ん？」
ポケットに手を突っ込むと何かに当たった。
取り出してみると...箱？って、ああ。ボンゴレリングが入ってた箱か。
あの時リングだけ渡したんだっけか。
ヴァリアーの隊員にばれないように、カモフラージュのためお前が持っとけってリボーンに言われたんだった。
恭弥をどうするか考えながら箱を上に投げキャッチ...。
あれどこ行った？
「いてっ」
草壁が声を漏らす。
当ててしまったみたいだ。
真上に投げたはずなんだけどな...。
草壁の後ろの人参くわえたうさぎが耳を立て立ち止まる。
このままだと直撃する。
「あ、ちょ、兎！」
当たった瞬間眩い閃光が走り世界が白に染まった。
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雪兎(月兎)(プロフ) - ユズナ様、ご指摘有難うございます。修正いたしました。 (2015年10月1日 20時) (
レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - 三十三片、うつ伏せの状態をうつ伏せにするっていう謎の描写が… (2015年10月1日 20時) (レス) id: 3fdd76a3cc (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 1807(銀)様、コメントありがとうございます。そろそろ二期に･･･ (2015年2月2日 0時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
1807 - 銀の名を変えました〜鈴ちゃん、強いなぁ・・更新楽しみにしています (2015年2月2日 0時) (レス) id: 917ddba170 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(月兎)(プロフ) - 銀様、コメントありがとうございます。理由があって人間のままです。マシマロ類の柔らかさが好きです、個人的に。 (2015年1月18日 11時) (レス) id: 50f4ecb5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪兎(月兎) | 作成日時：2014年9月15日 14時
