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「1週間…」





残りの日数がわかってから、

不思議と、口癖のように「1週間」と呟くようになってしまった



思いでのタイムリミット


たったの1週間だってさ…









「剛文、ちょい名駅行ってきや」


「えー…なんでよ」


「はよ行き」


「…うぃ」



オカンに逆らったら、後々面倒なことになるよな…



仕方ないんで、駅まで向かった



そもそも、用すら聞いとらんて


どうすりゃええのよ←






ボーッと突っ立ってたら、新幹線が来たみたいで



人が結構降りてきていた









「…本ちゃん?」


「うぇ…?」









騒がしい駅の中で


その声だけが、すごく良く聞こえた






「本ちゃんだよね?」









この低めな声も


この、ちょっとひらめみたいな顔も…




全部全部覚えてる







「本ちゃん、俺だよ!覚えてない?」


「タムちゃん…」


「やったぁー!覚えてくれてた!!」






忘れるわけないじゃないか




こんなに、こんなに大好きだったんだから





「うぅっ…」


「え、本ちゃん!?」



「ふぇっ…うぁぁっ…」



いつのまにか、涙が止まらなくなってた


人がいっぱいおるのに


子供みたく、ずっと泣きじゃくって…




「ちょっ、本ちゃん?どうしたんだよぉぉっ」


「遅いよ…!ばかぁ…!!」


「うぇ?!」


「5年後って言ったのに…!」


「あ…、ごめん…」


「もうっ…会えんと思ったぁぁっ…!」


「ごめん…ごめんな…」








タムちゃんは、強く抱き締めてくれた



あの頃は身長も対して変わんなかったのに


今では、タムちゃんの方がおっきくて


力も強くなってて




まるで、全然違う人みたい…





「ほらぁ、泣くなよ…見て!」


「んぇ…?…っは笑」






いや、変わんないわ



小さい頃とおんなじ





僕が泣いてると、白目剥いて変顔して、いつも笑わせてくれる



そんで、大人になった今



その変顔がグレードアップしとるし






「ふへっ、ふははっ!お腹いたい!笑」


「っしゃ!変顔、すげぇ練習したんだぜ!」


「時間無駄にしすぎだて笑笑」



おバカなとこも健在やね









「で、なんであの時来てくれんかったの…?」





「あ…それは…」

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まーでぃ(プロフ) - めっちゃ良かったです…神です…途中だでぃちゃむの共演で発狂しました… (2017年6月20日 15時) (レス) id: 38555f557b (このIDを非表示/違反報告)
蒼影(silver)(プロフ) - 麗稚-ライチャム//-さん» あ!忘れてた!!← そうね、どうせラストはあぁなるから、腐?かわからんけど、いちおう腐系のタグつけなきゃか… さんきゅー! (2017年6月17日 3時) (レス) id: 52d4b87d13 (このIDを非表示/違反報告)
麗稚-ライチャム//-(プロフ) - え、タグつけんくていいの?腐の。 (2017年6月17日 1時) (レス) id: 10d0d94760 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼影(silver) | 作成日時:2017年6月16日 12時

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