トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ9)

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72-1 悩む姉、聞く弟ページ9

にしても本当に人手不足なんだなぁ……

食べ終わった私たちに声をかける人もいない食堂

「サクラはここで待ってて」

2人分の皿を持って、厨房にいるであろうオーナーのゼフさんのところへ向かう

「すいませーん」

声に気づいたのか、私の姿を見るなり

ゼフ「はあ……あのチビはまた勝手に」

と、ため息をつくゼフさん
どんどん眉間にシワが寄っていくのがみえる

ゼフ「客なのに…わざわざ、すまないな」

「いえ……あの、料理とっても美味しかったです！」

多分この後お説教でもするんだろうなーと思い、少しでも説教が軽くなればいいなと少しご機嫌をとってみる
言ってることは本心だけどね、料理とっても美味しかったです

ゼフ「フッ…うちのチビの失礼、お代はチャラにさせてくれ、お嬢さん」

「………あら」

変な方向に話が進んだなあ
説教を軽くさせるためのご機嫌取りだったはずなのに…

でもまあこの際だ、今のゼフさんなんか機嫌良さそうだし、答えてくれるかもと期待を込め聞いてみる

「あの……1つお尋ねしたいことがあるんですが」

使ったのであろう跡のある調理器具と皿を流しに置いて、蛇口をひねるゼフさん
何も言わないのは……聞いてもいいってことなのかな

「………サンジ君の事なんですけど」

ゼフ「そこに小さい丸イスがあるだろう」

「え？あ、はい」

きゅっと蛇口を閉めて、こちらに向き直るゼフさん

ゼフ「そんなので悪いが、腰掛けてくれ」

「あ、ありがとうございます」

さすがゼフさん、未来のサンジ君が女性に優しいのもこの騎士道精神を子供の頃から見てきたからなんだろなぁ

そう思うと少し微笑ましい

ゼフ「それで、あのチビが何か」

「何かというか……ちょっと気になることがあって」

一息吸ってから、出会ってからついさっき
サンジ君がどこかへ行ってしまった時のことまでを事細かく話す

あ、勿論接客態度のくだりはカットでね

「サンジ君に何かされたんじゃなくて、私が何かしちゃったのか……避けられてる気がして」

ゼフ「(あのチビナスが、女を見て興奮しないたぁ……確かに珍しいな)」

ゼフさんも腕を組み、目を閉じて考え込む
やっぱりこういうのは初なのか…

というか

本当に私、何したんだよ……