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「ま、結局作戦とか思いつかなかったわけだけど」
ロシ「おいそれ大丈夫か」
堂々と仁王立して言うセリフじゃないのは分かってるけど、話は最後まできけ
思いつかなかったのは作戦だけだ、理論は分かってる←
「要は、だ。
こういうのは驚きと動揺を誘うことにより相手を錯乱させ、相手が右も左もわからなくなってるうちに話を進めて承諾を得たりする…って言うのがセオリーだと思うんだ」
ロシ「おいそれ本当に大丈夫か？」
悪質な詐欺の常套手段だぞ、とか言う訳の分からん(すっとぼけ)ツッコミをスルーし、
私はビシッと親指を立てた
「大丈夫！！！………多分」
ロシ「“多分”って」
「今のは冗談だよ、一応作戦はある！………上手く行く自信ないけど」
ロシ「ないのか、自信」
「あと一応ここ海軍本部だし、作戦失敗して何かされたとしてセクハラくらいでしょ………うん」
ロシ「1番ダメなやつだろそれ」
「まあ……色々試してダメそうだったら実力行使でなんとかするよ」
ロシ「それが何より1番怖えよ……」
「冗談だってw……ほんじゃ、いっちょ行ってくるわ」
応接間の窓から見た時にどの辺りで寝てるかは確認したし、今ぱっと見でも見えた
訓練している横、場違いなビーチチェアに向かって私は迷いなく歩みを進める
「日向ぼっこかな……」
アイマスクまでつけて………大胆なサボり方だ
歩き続け、ビーチチェアまであと1メートル
もうあと2、3歩 歩けばつくというところでハプニングが起きた
そう……
クザン「んあ…………あら、君新人？」
ターゲット、もといクザンさんが起きやがったのだ
うっそだろお前タイミング考えろよ
寝起きドッキリとかだったらギャラ貰えないやつだぞこの野郎
内心文句タラタラだが、顔は焦って汗タラタラだ
「お゛…………おはよう、ございます」
帽子のつばを違和感のないように素早く下げ敬礼する
あくまで始めは海兵っぽく
クザン「ん〜…おはよ。それで何、仕事の話？」
「は、はい。……書類仕事が溜まっていると、上から指示がありましたので、催促に」
クザン「またかー……」
ま た か
まさか日常茶飯事なのか、仕事の催促
センゴクさんの胃が心配になってきたぞ
「休憩されてたようですが、仕事は？」
クザン「…………メンドくさい」
「そんなこと言わずに頑張りましょう！」
クザン「元気だねー……」
私の考えた作戦その1
営業スマイルをはりつけ、やる気を出させる
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作者名：夏至 | 作成日時：2018年1月18日 17時
