トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ48)

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「大丈夫です！大将ならきっとできます！」

クザン「期待してくれるのは勝手だけど、俺そういうタイプじゃないから…………また今度ね」

そう言うと彼はアイマスクをつけ、またビーチチェアに横になる

優しくそれとなく断りやがって…効果はイマイチだったか
……なら次は

「仕事する大将、モテますよ」

クザン「……」

作戦その2、女をちらつかせ鼓舞
きゃーかっこいいわクザン大将ー！作戦

アイマスクのせいで反応はよく分からんが、寝てるわけじゃなさそうだし
このままこの路線で攻めてみよう、レッツトライ

「大将、元はいいんですからそこらへん売りにしていかないと。高身長、高収入、公務員(海兵)で3高だし……」

そうそう、考えてみればそうだよ、アンタ結構好物件じゃん
女子がほっとかないだろうねー………仕事サボんなきゃ

「ここまで揃ってる大将にあと何が足りないか、それは仕事できるアピールです」

クザン「諦めて」

ここまで黙ってたからいけるかと思ったのに…
早かった、思いの外諦めが早かった

「そんな即決……やるだけやってみましょうよ？」

クザン「はー…………君もしつこいね」

いや溜め息つきたいのこっちだし、粘るなぁこの人

「そんなこと言ってますけど、要は大将が仕事すりゃいい話です。いい加減仕事してください」

クザン「……」

「あ！仕事する気に……なりました、か…って、あの」

横になってた椅子から起きやがったもんだから、ついに働いてくれる気になったかと思ったのにコイツ

「どこ行くんですか大将！」

椅子ほったらかしに歩き出したクザンさんの背中を早足、いや小走りで追いかける

前を歩くクザンさんは割とゆっくり歩いているのだが、やはり足の長さが違う
その歩幅もセールスポイントですね畜生

クザン「昼寝してくる」

「いや今までしてたでしょう」

クザン「静かなところ………どっかねえかな」

「書類仕事とかどうです？静かですよー」

クザン「君がいないところ探さなきゃ」

「地獄の底までお供しましょう」

クザン「熱烈だねー……でも」

「おわっ」

口は動くが足は止まる
見ればいつかの足止め氷漬け、カッチンコッチンの両足はうんともすんとも動かない

クザン「じゃあね新人ちゃん、今度お茶でもしようねー」

この時の手を振るクザンさんはとても清々しい顔だった

帽子の下から覗く私の口元が、ニヤリと弧を描いているのにも気づかないで

「いやいや、待ってくださいよ～」