トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ41)

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話をひと通りし終えると、センゴクさんは私と兄に頭を下げた

センゴク「なんと言ったらいいか……感謝しても仕切れない」

心の底からの感謝って、言われる側もいいもんだ
センゴクさんの横、ロシナンテも心なしか照れくさそうだし

暫くして、ようやく顔を上げたセンゴクさんの眼鏡の奥は見ないようにした

そして話題は変わる、次は私の事だ

カナリヤ『次はこの子のことですが』

「それについては」

カナリヤの言葉に自分の声を被せた
これに関しては私から説明したい

カナリヤ『どうぞ』

目で訴える私に話の主導権をくれる兄
それに、心の中で礼を言ってから私はセンゴクさんを真っ直ぐ見た

「まずは謝罪を…………その節は、どうもすみませんでした」

頭を深く下げ謝る

私の思わせぶりな言動で、ロシナンテやセンゴクさん
その他、海軍内の知り合いに不信感を抱かせてしまった事は事実
会ったらまず謝ろう、ずっとそう決めてた

センゴク「A、顔を上げなさい」

穏やかだがきっぱりとした声、私はゆっくりと顔を上げる

「怒っては…」

センゴク「そう見えるか？」

………ぶっちゃけ、見えない、けど

センゴク「一から説明するためにまた帰ってきたんだろう。なら、ゆっくり聞かせてくれ、A」

「センゴクさん…」

優しくあの日と変わらず名前を呼んでくれる事が、こんなに嬉しいとは思わなかった

でも

「私が嘘をついてまで、この海軍に来た理由。
それは………」

ごめんね、センゴクさん

「海の平和を維持し、正義を掲げる海軍。
その正義とは何か、どのような人たちが指揮しているのか………私の個人的興味です」

私はまだまだ……

いや、一生かかっても本当のことは言えなさそうです