トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ33)

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とは言ったものの……
ぱっと見船はまだ遠い、時間はありそうだ

「サンジ君、全速力で食堂に行ってゼフさん起こしてきて」

サンジ「え」

「ほら早く！」

サンジ「っ、ハイ！」

急かしたので転けないか心配しつつ、走り出したサンジ君が通路を曲がって見えなくなるまで見つめる

すると、後ろからグイッと肩を組んでくるお兄様
どうやら敵船の対処について私に任せてくれるようた

カナリヤ『どうしたい？』

「どうしたいって……ほっとくわけにはいかないでしょ、船員がいないんだから」

当たり前の事を聞いてくるもんだから、つい怖い顔になってしまったのか

カナリヤ『沈める？』

「いやいや物騒、物騒。別に追い払うくらいでいいよ」

カナリヤ『あっちはやる気みたいだよ』

チラと横を見る視線に合わせ、私も横を向くと…

サクラ「……」

無言で真剣を素振りするサクラさん

どうやらこの船に愛着が湧いたのか、料理が気に入ったのか
はたまたサンジ君と仲良くなったからか、理由は沢山浮かぶけど……

「あ………あんな怖い顔のサクラ初めて見たんだけど」

カナリヤ『奇遇だねワタシもだよ』

と、若干引き気味な私たち

そこへタイミングよく帰ってきてくれたサンジ君の飛び蹴りが、私の隣にいる兄さんに炸裂し、て……

サンジ「同士討ち御免んんんん！！！」

カナリヤ『おぐっ…！？よ、横っ腹…』

「サ、サンジくうううんんん！！！！」

なんでだサンジ君！さっきまでお互い、割と普通に会話してたよね！？

サンジ「すいませんAさん！嫌に2人が近くて、つい衝動が抑えられなくて…」

「そ、そーなんだ……」

しょ、衝動ってなんだ……実の兄弟でもアウトなのか？
あ、実の兄弟じゃなかったね、血繋がってないわ

「って、違う違う…そんなことより！」

カナリヤ『そんな……事……！？』

「サンジ君、ゼフさんは？」

サンジ「はい、それなんですけど…」