トリップできたので未来を変えます。4【ONE PIECE】 (ページ21)

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汗をかいてる2人にお疲れ様と声をかけ、タオルを渡す
やったことはないけどマネージャーってこんな気分なのかなーなんて思ったり

サンジ「ありがとうございます！」

「いえいえ。さあて……私も久々にやってみるかなぁ」

伸びをしながら、棍を片手に歩き出す
すると後ろから心配そうなサンジ君の声

サンジ「Aさん、あまり無理は…」

サクラ「……平気、Aは俺よりかは強い」

サンジ「………はあぁぁあああ！？」

私が言う前に言われてしまった、にしてもいい反応だねサンジ君

カナリヤ『ルールはどうする？』

「えー……そっちが決めてよ」
今までだってそうだったじゃん、と視線を送れば

カナリヤ『そう？ん～～…じゃあいつも通り』

______どちらかが戦意喪失するまで、で

兄の言葉に横からまた声が聞こえたので、ちらと端で休憩してる2人の方を見てみると

横で落ち着いてるサクラとは対照的に心配そうなサンジ君
カナリヤもやりにくそうに苦笑い、ここは安心させようと手を振る

「サンジくーん！だいじょ～～ぶ」

ゆる～く笑ってVサインなんてしてやれば、ほっぺを赤くさせて……あーかわいい←

「ふふ…………ほら、それじゃあ始めようや」

視線を目の前の兄に戻せば、何やら手をゴソゴソといじってる様子

あれは………

よく目を凝らしてを見つめると、それが何か分かり自分の表情筋がみるみるうちに死んでいくのを感じる

本当にこの人容赦ないな

カナリヤ『…はい、こっちも準備できたよ』

手をグッパ、グッパしながら笑う兄が恐ろしい

ボクシングのグローブの下のテーピングのように
手に巻きつけているのは堅い革紐

俗に言う【セスタス】と呼ばれる武具で、メリケンサックとかの親戚みたいなもん

昔の拳闘士が使っていた武器？らしいが……あれには嫌な思い出が…思い出しただけでお腹が痛くなる

「あの……お兄さん、マジ殴りだけは本当に勘弁、吐くから」

カナリヤ『A、今なら勝てるんじゃなかったの？』

「い、いやぁ～、勝ちたいのは山々なんだけど」
つかそれ根にもってたのかよ、この愚兄が……

後悔しても時すでに遅し
本当、どうしてこうなったんだろう…

棍を構えながら、私は何日か前のことを思い出した