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「んん？」
いっそ来ないでくれと言われた方が諦めがつくと思ってたのに
返ってきた返事は「また来てくれるんですか」
しかも嬉しそうに
もう…わけがわからないよ(白目)
サンジ「……俺、きっと乗り越えてみせます」
「乗り超えるって…」
何……自分が母親の死を乗り越えるってこと？
サンジ「だから………」
さっきの聞き上手な私は何処へやら、無意識のうちに視線はサンジ君をまっすぐ見てて
唇をキュッと噛んで、何か……言葉を飲み込む君
「…サンジ君？」
何、何を言おうとしてるの
この後何を言われるのか……私には全然予想がつかなくて、ただ言葉を待つ
異様にその時間が長く感じて、膝の上で耐えるように拳をぎゅっと握りしめた
サンジ「俺に」
俺に………？
サンジ「あなたを、守らせてください」
「………？」
そんなことを言われたのは
現実での19年、トリップしての7年を合わせても初めてで
本気でなんて言ったらいいのか分からなくて、首をかしげる私
サンジ「苦しくなったら、俺を頼って、甘えてください」
「甘えるって…」
サンジ「そんまんまの意味です」
「え………え？」
待ってと声をかけようとしたタイミングで扉が開く
入ってきたのは勿論この方
「サクラ……」
サクラ「日、暮れて来たよ」
サンジ「…帰んのか」
サクラ「ん……話はできた？」
サンジ君にコクリと頷きながら、サクラが普通に話して…………あれ、普通に会話できてる
いつの間に仲良くなったの君ら、嬉しいけど
サンジ「また来いよ？
Aさんもさっき言ったこと、忘れないでくださいね。俺はここにいますから」
「…サンジ君」
守るから頼ってなんて言われても
戦闘とかは自分の身は自分で守れるし…いざとなったらテレポートとかもできるし
「別に私は守られなくても…」
サクラ「……そう言ったんだ」
サンジ「おう」
また2人だけの会話だ
サクラ「やっぱり、話してよかった」
サンジ「合ってた？」
サクラ「ん」
サンジ「ナイトは多い方がいいだろ」
サクラ「ふっふふ…………まあね、A、帰ろう」
「話しって…？ナイトって何のこと？」
サクラ「こっちの話」
サンジ「毎度ありがとうございましたー！またのお越しをお待ちしてまーす！」
サクラに手を引かれ、食堂を出る
「ねえ、何か知ってるんでしょ？」
サクラ「…さあ」
「サクラ〜……」
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作者名：夏至 | 作成日時：2018年1月18日 17時
