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#1 ページ1

ジリリリリリ………

けたたましく鳴り響く目覚まし時計を止め、大きく伸びをする。

『ふぅ………』

眩しくキラキラ光る朝日。

『今日は晴れだな………』

晴れの日は気分も上がる。



今日も一日が始まる。

『朝ごはん作らないとな………』


_____________________________


「おぉ〜、おはようA!!」

『おはようございます、蒼介さん』

朝から元気が良いこの人は、小山内蒼介。
1年前くらいからここ、「にじや」で住み込みで働いている。
賑やかでお節介だが、良い人だ。

「だから敬語使わなくていいって!
俺もここの家族なんだから!」

『……う〜ん、もう敬語で話すのに慣れてしまったので……』

「うん、じゃあ今日から敬語禁止で!
あと、蒼介さんじゃなくて蒼ちゃんでいいから!」

え、この人日本語通じてる?
私の話聞いてた??

『え、なんでそうなるんですか……??』

「うん、じゃあ今日も一日頑張りましょう〜!
お〜!!」

『……はい、頑張りましょう(笑)』

なんだかんだこの人がいると元気になるんだよなぁ………

私が住む「にじや」は、古びた店舗兼住宅のお好み焼き屋だ。
蒼介さんともう1人、ここに住んでいる野田銀次、私のおじいちゃんが店主である。

鼻歌を歌いながら店の掃除をしている蒼介さんを眺めながら、厨房の鉄板で朝食の準備をする。

「お、めっちゃいい匂いする〜」

『今日はエッグベネディクトです!』

「おぉ!何だかわかんねぇけどすげぇ!美味そう!!」

蒼介さんはどうやら流行りに疎いらしい。
とりあえずリアクションがいいので大目に見てやろう。

「あ、そういえば」

『?』

「シェアハウスの件、考えてくれた?」

シェアハウス………??

『何か……ありましたっけ……??』

「ほら、2階俺とAだけだと有り余ってるじゃん?
だから家賃とって、おやっさんの生活費と、お前の大学の学費の足しに出来たらいいなぁ……と思って。」

え、めちゃくちゃ気を使わせてしまっているなぁ……

私は今、大学の学費はバイトで賄っている。
でもそれは、じいちゃんや蒼介さんに迷惑をかけたくないから。

『そんな、気を使わなくていいです。
自分のことは自分で何とかします。』

「いや、でも……大学通って、毎日バイトして、って体力的にキツイだろ……」

『私は大丈夫です。心配いらないです。』

「………そっか、」

『ほら、出来た!食べましょ』


「………おう」

#2→



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作者名:(^-^)/ | 作成日時:2022年2月20日 20時

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