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#2 ページ2
蒼介side
『私は大丈夫』
Aはよくこの言葉を呟く。
俺やおやっさんを意地でも頼ろうとしない。
何か理由があるのか………
大丈夫と言っても、昨日も帰ってきたの深夜だし。
体力的にも絶対無理してんだよなぁ………
『………何、不味かったですか?』
Aの作った朝ごはんを食べながら黙り込む俺を見て、不思議そうな表情をする。
いや、朝ごはんは死ぬほど上手い。
Aが作ったものなら尚更。
「いや、不味い訳ねーだろ!
めちゃくちゃ上手いわ、相変わらず!!」
『………なら良かったです。
おじいちゃん、私今日バイト無いから夕方には帰れる!』
「お〜、そうか。気をつけて行ってこいよ。」
『は〜い』
俺には頑固として敬語を使うAも、おやっさんには普通に喋る。
おやっさんもおやっさんで、Aと喋る時は頬ゆるゆるだし。
2人にしか流れない暖かい空間が、そこにはあった。
これが「家族」ってやつだよなぁ〜〜………。
『じゃあ、行ってきます!』
「おう、行ってらっしゃーい!!」
よし、今日も、一日が始まる。
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作者名:(^-^)/ | 作成日時:2022年2月20日 20時