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それから時間が過ぎ、水曜日。






大我との授業の日が来た。






いつも通り樹と学校に行って、北斗とハナとあほみたいにはしゃいで、塾に向かう。






自転車がまだ壊れたままで、修理しに行くのがめんどくさくてバスで塾まで向かった。






授業よりも早く塾に着いて、宿題を終わらせる。






『…なんでこうなるの…』






自習室で1人、頭を抱え込みながら問題を解いてると、






大我「あーっ、いけないんだ〜今宿題やってる人がいる〜」






大好きな人の声がしたと思ったら、ドアから顔だけちょこっと顔を出してこっちを見て笑ってる。







すると彼は私の方に向かって歩いてくる。







『あっ、大我っ〜たすけてっ、』






彼の名前を呼ぶと、私の口を手で抑える。







大我「しっ!……大我、じゃないでしょ?」








『あっ、ごめっ…』








私の口から手を離すと、彼はにこっと笑う。







大我「嬉しいけどさ、Aは間違えすぎ」






バレたらどうすんのってずっと言ってくる。





警戒心強すぎる。





大我「てかさ、俺言ったじゃん、宿題やってきてねって」






『えーだって、ほかの教科やってたら水曜日になっちゃったんだもん』






大我「あーはいはい、どこかの誰かさんと一緒に化学やってたもんね〜はいはい」






『ねーえっ、』






大我「ごめん、冗談、言っただけ。笑」






大我はいつも通りに戻っていた。






大我「俺、荷物置いてくるから、時間になったら机来てね」





『うんっ』






そう言うと彼は講師室に向かった。







嫉妬深いところもあるけど、結局優しくて私のことを一番に考えてくれる大我。






私はそんな日常を送れていることが本当に幸せ。






特別な日よりも、ちょっと困ることがあるくらいが私には丁度いい。









キーンコーンカーンコーン






塾内で19時を知らせる鐘がなった。





私は大我の元へ向かう。







『やっと宿題おわったよ〜っ』





大我「もう、本当はさっきじゃなくて、昨日までに終わらせて欲しかったのに」





そう言って、いつも通り、丸つけから始まる。

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なつみかん。(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!文章を褒めてくださるの初めてで凄く嬉しいです。もっと更新できるように頑張ります! (2019年6月21日 0時) (レス) id: c0f86098d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 文章が綺麗でとても好きです。更新楽しみにしています...! (2019年6月20日 15時) (レス) id: 7242c34cf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつみかん00 | 作成日時:2019年6月18日 0時

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