・epi02・ ページ2
私の毎日はいつも同じことの繰り返しで。
古くからの付き合いの夕夏が心配して、よく連れ出してくれる。
と言っても、私は塾で働いてるから昼からの出勤で夕夏は会社勤めだから朝からの出勤で。
そんな頻繁ではないのだけど、休みが合えばって感じでよく誘ってくれる。
今日もそのお誘いがあって、私の仕事終わりにご飯を食べに来ていて。
「なんかね、応募型の番組があってさ」
そんなことを言われたのはご飯も一通り胃に入って寛いでいた時。
どうやら、今流行の恋愛リアリティーショー的な番組が一般応募も受け付けていて、それに応募したら少しは私が変わるんじゃないかって思ったらしく。
「仮結婚? 仮同棲? 仮カップル? なんかそんな感じのところから愛は生まれるのかって番組らしいんだけどさ」
それはたしかに、若い人とかは食いつきそう、、。
仕事が夜にかけてだから、そういう類のものはしばらく見れてないんだけど、見る分には面白そう。
そんなことを考えながら聞いていた私に、夕夏が爆弾を落としてきた。
「Aのこと応募しちゃったんだよね」
「え? 私?」
「うん。だってそれで過去を克服できたら良くない?」
ちょっとは勝手にしたし悪いかなって思ったんだけど、Aが全然前に進まないから!
って最終的には軽く逆ギレされて(笑)
まあどうせ私なんて選ばれないだろうしって、少しいつも通りにネガティブな思考に傾いて許した。
そんな簡単に恋愛できたら、ここまで苦労しないだろうし。
まだお別れして1週間なんだけど。
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作者名:naa | 作成日時:2020年5月14日 3時