検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:4,640 hit

☆1日目 ─瞬き─ ページ8

.




.





しばらくフローリングに座り込んでいたけど、いつまでもそうしているわけにもいかず…




ベランダの窓を開けて外の空気を吸い込んだ。




夜景はいつも通りなのに、しんと静まり返っていて耳が痛いほどだ。




音を立てないようにそっとベランダに出てみる。




.




A「……あっ」




空を見上げると、明るい星がキラキラ輝く。




夜景も人も車も全部固まっているのに、星だけはいつも通り瞬いている。




A「…そっか。星は宇宙だから、世界のものとは別物だから…いつも通りなのかな?
ってことは、朝が来てお天気が変わったりもするってこと?あっ…でも地球の自転は……」




北山「ふっ」





.





急に吹き出す声が聞こえて振り向くと、みっくんがベランダに出て来る。





お互いの腕同士が触れそうな距離に並んで外を眺める。





コンサートでは小さいってネタにしているけど、どちらかといえば小柄なわたしからすると十分男らしい。




北山「……さっきは……ごめん」




小さくぽつりと呟く。




A「…ううん。よく考えたら、家来る?って聞かれて二つ返事で行くって言う女…それが目的だって普通思うよね。」




わたしも小さめの声でありのまま答える。




北山「……ここ帰ってくる前、寄ったでしょ。マンション。」




A「…うん」




北山「……実は付き合ってるって思ってた子がいるんだけどね……部屋行ったら男といた。」




テンション低いくせにふふって無理して笑う。




北山「ベッドでまさに最中的な?…すごくね?」




また無理して声を上げて笑う。




.





みっくんの顔を覗き込む。




北山「なんかー…逆に目が覚めたって感じ。何となく怪しいなとは前から思ってたしね。」




言葉とは裏腹に、寂しい目で遠くを眺める。



.




.




.






大好きなアイドルのリアルな恋愛事情なんて知りたくないけど…





.





それ以上に…




.





.





.





A「…みっくんの素晴らしさが分からないなんて、彼女は見る目ないね!」




肩をコツンとぶつけて軽く突き飛ばす。




A「さっきの仕返しー」




大してよろめかなかったみっくんはふふっと笑う。




北山「…うるせー」




お互いケラケラ笑いながら、しばらく外を眺めていた。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←☆1日目 ─虚しいだけ─



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

kira.7(プロフ) - 初めまして(*´-`) こうゆうファンタジー的なお話なかなか無いので、凄く面白いです!!こうゆうお話待っていたので勝手に喜んでいます笑 続きが楽しみです。頑張って下さい! (2018年9月29日 13時) (レス) id: b16b19ff4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏芽 | 作成日時:2018年8月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。