☆1日目 ─声─ ページ2
暗闇の中に無数のペンラの光だけが灯ったまま、会場は静まり返っていた。
心を何とか落ち着けて、恐る恐る隣に立つ親友を揺さぶる。
まるで蝋人形のように固まったまま、ステージを見つめている。
後ろの席を振り返って見ても、やっぱりみんな固まっている。
A「うそ………夢なの?何なの………?」
頭が理解できず、暗闇と静寂の怖さで席に小さく座り込み目をぎゅっと閉じる。
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「誰かー…動いてる人。いませんか…?」
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急にマイクを通した声が暗闇の中で響き渡る。
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その声にハッとして顔を上げる。
「…誰かー………」
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声の主も不安そうな声色をしてる。
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怖いけど、勇気を出して立ち上がる。
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A「………はい。います。ここです」
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恐る恐る声を絞り出す。
静まり返った会場では、驚くほど声が通る。
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「…今行くからちょっと待ってて」
声の主はマイク越しに返答しながらステージを真っ直ぐ歩いてくる。
その足音だけが会場に響き、緊張で体がぎゅっとなる。
ペンラでほのかに照らされた花道を、慣れた様子でわたしの側までためらいなく歩いてきた人物は……
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Jr時代から大好きで
今だってその一挙手一投足まで目が離せないくらい大好きで仕方ない
みっくんだった。
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kira.7(プロフ) - 初めまして(*´-`) こうゆうファンタジー的なお話なかなか無いので、凄く面白いです!!こうゆうお話待っていたので勝手に喜んでいます笑 続きが楽しみです。頑張って下さい! (2018年9月29日 13時) (レス) id: b16b19ff4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏芽 | 作成日時:2018年8月25日 23時