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14 -side C- ページ42

◆フユside◆

 

私の方からガツンと行くしかない。
どうにかなりたいんだとしたら。


七五三掛先輩に言われた言葉が、頭の中から消えない。

というよりは、もしかしたら、自分が勇気を出すためのおまもりにしているのかもしれない。
 


インスタでは、緑色のバッジが彼のオンライン中を示している。

先輩と別れてから確認したみんなのストーリーから察するに、
ハルと宮近と松松で花火を見てたことは確かで、
その後の元太のストーリーから、松松?はカラオケに行ってた。

 

まだやってるなら私も行きたいって、元太にDM送ってみようかな。
きっと断られはしないだろう。


デートの後でココに来たのは、どういうことなのか、
それで今日のことは松倉に伝わってくれないかな。

逆に、根掘り葉掘り聞かれて、うまくいかなかった女として何か哀れまれるだろうか。


ああ、だから、私からガツンと行かなきゃって

 
 

というところで、
一生更新してたインスタのホーム画面が、
瞬間に真っ黒になって、

電話が鳴るんだから。


この季節はよくできている、と思う。

聞き慣れた着信音も、見慣れた名前も、
こうなってしまうともうダメだ。

心臓がうるさい。
 


「はい。」
 

松倉「わ、出た」
 
 

「なに、"出た"って笑」

松倉「や。なにしてたかなって。」

「ベッドでごろごろ」

松倉「ベッド。」

「自分ちで。ひとりで。」

松倉「おお。もう家か。」

「松倉は?みんなと一緒?」

松倉「ううん。ひとり。」

「……めっちゃカラオケの音するけど」

松倉「カラオケは、出た今。カラオケ出たところ」

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ひま(プロフ) - なるさん» 初めてのコメント!😭ありがとうございます。必ずや、書き切ります。 (7月2日 21時) (レス) id: da5a411ea8 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - わぁ!ナツメキの季節だ、と胸の高鳴りが聞こえてきます。再開嬉しいです。応援してます! (7月2日 16時) (レス) @page45 id: 171bdb3dc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひま | 作成日時:2021年8月12日 17時

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