ナツメキ

・ ページ21

宮近「なんか変わった？服の感じとか、髪の感じとか」
⁡
⁡
宮近は意外と、
暑い・お腹いっぱい・お酒って最高
以外の繋ぎの会話を知っててまた困った。
⁡
⁡
「大人っぽくなったでしょ？」
⁡
宮近「うん」
⁡
うんだと困った。
もしかしたら宮近はジャパニーズノリを忘れてしまっているのかもしれないと思うことにした。
⁡
　
⁡
「まあそりゃ、大学4年経てば、」
⁡
宮近「元太と付き合ったから？」
⁡
今度は、意地悪な顔と、真剣に目を合わせるのハイブリッド型だった。
⁡
⁡
「さっきも思ったんだけど、
私が元太くんと付き合ってるの知ってたんだ？」
⁡
⁡
宮近「知ってるも何も。
お前に告白する前と、その後と、報告されたよ。
だからお前より俺が先に告白されてるよ。順番で言うと笑」
⁡
宮近「なんならこないだ羽田で会うちょっと前も連絡来たし。ハルとは順調だって。わざわざ」
⁡
⁡
「…そうだったんだ」
⁡
宮近「そうよ」
⁡
⁡
知らないことを聞かされて、胸がヒュッとなった。
元太くん、そんなこと私に言ったことなかった。
⁡
⁡
宮近「愛されてんじゃん」
⁡
⁡
さすがにヒュッとなって、くちびるでしか笑えなかった。
⁡
⁡
「宮近は、全然変わんないね」
⁡
宮近「変わったでしょうよ」
⁡
「背とか」
⁡
宮近「お前もウザイとこは変わんないね」
⁡
　
⁡
1人でそんなにへっちゃらで、
やっぱりずっと変わらない。

・→←07 -side A-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す