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結局あのまま彼は目を覚ますことなく
私のベッドをど真ん中で占領し仕方なくソファで寝た。
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「 俺がソファで寝るよ」と
タクヤが布団を譲ってくれようとしていたけど
なんの罪もない彼にそんな可愛そうな事は出来ず
「 慣れてるからいいよ」と言ってそれだけは断った。
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普段は生意気だけどこんな若い子でも
いざという時はちゃんと気が使えるんだと思うと
私の寝床を占領している彼が情けなく思えた。
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そしてそのまま朝になった今も寝室を覗けばまだ夢の中。
朝から出た溜息は呆れた私の心情を表した。
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でも、前までは当たり前のように見てた光景を
また見ること出来て本当に戻ったんだと実感させられ
呆れながら思わず笑みがこぼれた。
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ソファで寝たわりには目覚めは早かったが
思いの外悪くは無かった。
隣を見ればタクヤもまだ眠っていたため
起こさないように静かに顔を洗いに洗面台まで向かった。
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自分の準備を済ませてから
今日は3人分の朝食を作る。
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目覚めが早かった分少しだけ余裕もある。
ホットサンドとスクランブルエッグとサラダ。
簡単ですぐ出来るから困った時はこれに限る。
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3人分の朝食を作り終えた頃に
モゾモゾと布団が動いてタクヤが起きてきた。
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『あ、タクヤおはよう 』
「 ん…はよ」
『 顔洗っておいで？ご飯もう出来てるから』
「 ん…」
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寝癖がピョンピョンと弾けながら
開ききっていない重たそうな目を擦って
ノソノソと洗面台へと向かった。
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あとは…
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寝室の扉を開けてベッドの方へと向かえば
まだ全く起きる気配のない彼。
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彼はとにかく朝が弱い
起こしても起こしてもキリがなく
起こすたびに二度寝三度を繰り返す始末
彼を起こすのは一苦労なわけで。
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ベッドに腰掛け彼の体を揺さぶる
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『 稜雅、起きて？朝だから』
「 …ん…」
『 寝ないで…ほら起きて？』
「 う…ん…、」
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寝ぼけ混じりの声で返事はするものの
起きる気配は感じられない
いつもどのように起きてるのか逆に疑問に思った。
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natsume。(プロフ) - 桃色さん» ありがとうございます。とても嬉しいですが、睡眠も大切にこれからもご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2018年11月28日 20時) (
レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - とっても面白いです！ドキドキしすぎて眠れなくなっちゃいました！！ (2018年11月28日 1時) (レス) id: ad77ef6c60 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - 桜月さん» いつもご愛読頂きありがとうございます。私も桜月様の｢最重要機密事項！｣がとても好きで愛読させて頂いております。なかなか更新頻度が低いのですがこれからもどうぞ宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
natsume。(プロフ) - ゆあさん» 遅くなりましたがありがとうございます。なるべく更新頻度をあげて行きますのでこれからも宜しくお願い致します。 (2018年6月7日 2時) (レス) id: 93d6b303e9 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 更新楽しみにしてました！すごく面白いです！(*´ω｀*)♪ (2018年6月6日 7時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか。 | 作成日時：2017年5月11日 18時
