ツンデレなペットを飼うことになりまして。

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色々ありすぎた怒涛の休日が終わって
嫌だと思いながらも次の日はやって来るわけで





きっと浮かない顔であろう私とは正反対に
嫌味っぽく照らしてくる朝日は休日明けで一段と眩しい。









リビングへと行くとタクヤさんはまだスヤスヤと熟睡中。



この間買いそびれた布団を昨日改めて買いに行って
デザインも寝心地もいいみたいでタクヤさんは気に入った様子





浮かない朝も、この寝顔はやっぱり私を癒してくれる




あまりにも気持ちよさそうに寝ていて起こすのも
可哀想だから、今日は静かに家を出よう






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タクヤを起こさないように静かに素早く支度をし
『いってきます…』と小声と共にゆっくりとドアを閉めた









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『おはようございまーす』







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重たい足取りでも、ギュウギュウの満員電車に乗って
今日も会社には来なくてはいけない
仕事は私の私情などお構い無しでやってくる









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オフィスに入って自分のデスクに向かいながら
私の視線は咄嗟に彼を探す







一番奥の丁度窓際






彼はもう出社していた









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私の方には気づいてなくて何事も無かったかの様に
パソコンに向きながら話しかけてくる隣の同僚と笑っていた






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私ってば、もしかして考えすぎてた？



あまりに彼が普通すぎるからそう思うだけ？









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『よ、おはよ。…どした？』




よく分からなく首をかしげながらデスクに鞄を置くと
後ろから顔だけこっちに向けた小笠原が不思議そうに聞いてきた









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『…男って、わかんない』




海『……はい？(笑)』









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いきなり何言ってんだと言わんばかりの表情をする小笠原に





『ただの独り言です』とため息混じりで呟いて

椅子に座ろうと同時に私の視線は無意識に自然と

また一番奥の窓際…




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思わず反射で視線を逸らしてしまった









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…今度は、こっちを向いていた彼と目が合った

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