ツンデレなペットを飼うことになりまして。

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パタンとドアが閉まる音と同時に居なくなった彼の後ろ姿はもうないのに、私はしばらくそのドアを見つめた









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『…A？』





『…ん？』









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どのくらいその場に居たのかわからないけど
ふと背後から名前を呼ばれて振り向けば
リビングから出てきたタクヤがいた









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『なにしてんの？』


『…あ、ごめんね、ぼーっとしてて…』



『…あいつ、もうとっくに帰ったんだろ』



『うん…そうなんだけどね、』



『……なに』



『…聞いてた？』



『……何のこと』



『…うん、…なんでもない。私、少し寝るね』









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今日はもう何もする気が起きない


とりあえずドッと疲れてしまったので
少し休もうと寝室の方へと向かう









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『…おい』





『…ん？…どした？』









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『…いや、』




『…心配してくれてる(笑)？』



『…べつに、そんなんじゃねぇ』





『……ごめんね？何か色々とごちゃごちゃしてタクヤにも迷惑かけちゃったね。せっかく助けてくれたのに冷たい事も言っちゃったし。』



『…べつに。気にしてない』




『…そっか。タクヤ、…ありがとね』




『……だから、なんもしてねぇて』




『…ふふっ』









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『…やり直そうって…言われたの』





『……ん』






『別れてから、気づいたって…』






『……ん』







『…私がいなきゃだめなんだって』






『ﾌｯ…とんだ情ねぇ男だな』





『…ホントだよね(笑)』









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『…本当、勝手だよねぇ』


『…………』




『付き合う時も、別れる時も…よりを戻す時まで全部、彼のペース。…ほんとに、勝手だよ』







『………それで？』




『…ん？』







『あんたはどうすんの？』





『………ね。どうするんだろうね』




『他人事かよ』





『ふふっ……わかんない』









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…ほんと、私だってどうしたいんだろう

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