ツンデレなペットを飼うことになりまして。

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『なに…言ってるの？』





稜『ごめん…勝手なのは充分分かってる』









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抱きしめる彼の力がｷﾞｭｯと強くなるのが伝わる









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正直、頭がもうついていかない



思考が停止して機能しない









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『稜雅が、言ったんだよ…？』



稜『…分かってる』




『私…辛かったんだよ？』





稜『ごめん。』







『なんで…いつも私ばっか…』









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私ばっか…こんなに好きみたいで



彼の言葉にいつも振り回されて







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今だって、別れを告げたのは彼なのに


別れてからやっぱり必要性に気づいたから


やり直そうって自分勝手なこと言われて…









それなのなに…









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怒りよりも、何倍も嬉しいって感情の方が強いんだ






ほら、あなたの言葉で私はいくらでも翻される









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あなたは、本当に…









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『…ずるい』








稜『え…』









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『稜雅は…ずるいよ』




稜『ごめん…でも俺、『今日はもう帰って』





『………帰って？』





稜『…あぁ、わかった』









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これ以上彼といたら、気が狂いそうだ









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荷物を渡して寝室を出れば


ソファの上で寝ていたタクヤを横目に


彼と玄関まで向かった







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稜『…突然来て、色々とごめん。荷物もありがと』


『ううん…やっと渡せてよかった。気をつけてね』








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稜『…A』



『…ん？』









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稜『…俺、本気だから』



『…ん』









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帰り際、まっすぐな目でそれだけ言って彼は帰った







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…やっぱり、ずるいよ…




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