ツンデレなペットを飼うことになりまして。 (ページ35)

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『ちょ、…タクヤ？！どうしたの？』

タ『探してたんだけど…あんたが勝手に居なくなるから。』

『あ、すいません…ってあなたがどっかいったんでしょ？！』

タ『知らねー』

『もぅ、それよりも離し…』

海『…佐野？…誰？その子』

『あ、ごめんね、…えっとぉ…この子は～…』

タ『ども。』

海『ども…』

稜『………』

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なんですか…この状況。

目の前には会社の男同期二人でそのうち一人は元恋人が不思議な顔でこっちも見ていて

そして何故か私は人前でペットという名の年下男子に抱きつかれ

そしてその当の本人は何故か二人に心做しか喧嘩越しの様な…

というよりも、今はとにかく離してほしい…

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私はタクヤの腕を軽くポンポンと叩き

耳元で小声で『離して』と伝えると

『今日ハンバーグな』と呟きながらニヤッと笑い

やっと腕を離してくれた

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海『あのさ、…俺ら今晩二人で飯食いながら飲もうと思ってんだけど佐野もどう？久々にせっかくだし』

『え、…うーん…でも』

海『タクヤ…くん？だっけ？
一緒に良かったら居ていいしさ。な？稜雅』

稜『え？あ、うん…俺はべつに』

『あー…折角だし行きたいけど…『ダーメだよ』』

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『この人の休日、今日丸々一日俺のもんだから』

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『へ…？』

海『え？』

稜『え…』

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肩をグイッと引き寄せられたかと思ったら

私の頭に自分の頭をコツンっとあててきて

見なくてもわかるその表情は口調からして

きっと…多分…何故か、誇らしげ。

ていうか…え、何を言っているの？

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タ『…ということなんで、俺らはこのへんで。今日俺ら晩飯ハンバーグなんで♪』

海『ハ、ハンバーグ…？』

タ『…行くぞ』

『え、ちょ、待ｯ…ねぇ、』

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訳も分からないまま2人を残して

私はタクヤに腕を引っ張られて店を出た

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