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『あがった〜』
食事も終えて洗い物を済ますと
その間に先にお風呂に入っていたタクヤがあがったようだ。
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『は〜い、じゃぁ私も入っ…』
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思わず硬直してしまった。
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『ちょっ、なッ…なんで裸なんですか!?』
『あ、敬語』
『今そこはべつにいいでしょう?!』
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お風呂上りの彼は腰にタオルを巻いて
頭にもタオルを被って立っていた。
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『だって、服も下着もねぇんだもん』
『あ…そうだった…忘れてました…』
『しっかりしてよご主人様』
『あ…すいません。』
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え、なんで私謝ってるの?
たしかに出し忘れたのは私ですけど…
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でも、とりあえず彼に服を着せないと
また風邪をひいてしまったら大変だ
急いで寝室のクローゼットの中のケースを漁る
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びっくりした…久々に男の人の体を見てしまった…
華奢に見えたのに…意外とすごいいい体だったな…
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え、私何言ってるの?
何思い出してるんだろ…変態じゃん…
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『あった』
元彼が置いていっていつか返そうとしまっておいた
服を引っ張り出す。
まさかこんな時に役立つ時がくるなんて。
彼が泊まりに来る時用に置いていった
少し緩めのシルエットの白い長袖と黒のスエット。
ついでに替え用で彼が買っておいた未開封のパンツ…
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なんか…うん、とりあえず助けられましたよ…
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一式を抱えてタクヤの元へ急いで行くと
『おそい…』と拗ねながらソファに座って待っていた。
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『ごめんね、寒かったよね?はい、これ』
『…ん、ありがと』
『いーえ、私も忘れてたから。それ私使わないから好きに使ってね』
『……これ、』
『ん?』
『明らかAのじゃないよね…それとこのパンツ』
『あぁー…うん、元彼が置いていったものだけど?』
『ふぅん…』
『あ、もしかして潔癖とか?嫌だった…?』
『…いや、べつに』
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何か腑に落ちない返事をしながらも着替えるタクヤ
やっぱ人のなんて嫌だったかな?
とりあえず当分はこれで新しいの今度買ってあげよ
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『ねぇ』
『ん?なに、?』
『下履き替えたいんだけど…そんな見たいの?』
『、?!ち、っがいます!!』
ついぼーと見つめてしまった。
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ららか7(プロフ) - 更新楽しみに待ってますっ。 (2017年3月8日 21時) (レス) id: 427e8f66fd (このIDを非表示/違反報告)
こすも(プロフ) - 更新まってます!! (2017年3月3日 17時) (レス) id: 313d33003e (このIDを非表示/違反報告)
ど新規8号車 - タクヤくん、可愛い( 〃▽〃)更新頑張ってください!応援してます!!! (2017年2月20日 20時) (レス) id: bfeefa33f5 (このIDを非表示/違反報告)
SAKISAn☆(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新がんばってください!! (2016年12月22日 16時) (レス) id: d6a15ba5b0 (このIDを非表示/違反報告)
平安京@アイコンはのっきーより。(プロフ) - オリジナルフラグを外しましょうね(*^▽^*) (2016年12月17日 13時) (レス) id: 2c9f73144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natsume。 | 作成日時:2016年12月12日 11時