【山崎弘】--甘いホワイトデー-- ページ37
==山崎side==
「ザキ〜!」
廊下を歩いていると後ろから俺を呼ぶ声が聞こえて来た。
何事かと振り返ればそこには男バスのマネージャーである城ノ内Aがいた。
コイツは学校で話す唯一の女子。
他の女子は俺の目つきが怖いらしくあまりに話しかけてこない。
それが軽くショックだったり。
目つきってどうしようもねぇし。
けどコイツだけは違った。
男バスマネって言う事もあるけど、積極的に話しかけてくれる。
ノリが良くて、面倒見が良くて、一緒にいて楽しい女子だ。
「ザキ、今日の練習なくなったからね;;;」
そう言って笑いかけてくれたAだが、汗が凄い。
尋常じゃないぞ。
「おう……って汗どうした?」
「いや。体育で15分間走やったからさ…まだ汗が治まらなくて」
だからまだジャージのままなのか。
こんな時ハンカチやタオルの1つでも出せたらいいんだろうが、生憎カバンの中だ。
シクったな……
今更後悔する俺。
「お疲れ」
だからそう言うしかなかったんだけど
「ありがと///」
顔を赤くして俯いたA。
これは期待していいのか?
「じゃあ、またね」
「ああ、風邪ひくなよ」
「分かってるよー」
教室に戻っていくその後ろ姿を見送って俺も廊下を歩き出した。
つーか、15分とか女子にしたら辛いよな。
なんて考えていたら耳に入ってきた男子の会話。
「彼女に贈るホワイトデーのプレゼントって何がいいと思う?」
今日は3月13日。
ホワイトデーは明日だ。
だから男子が騒ぐのは無理もねぇし、女子は若干ソワソワしてる。
(今年は俺もチョコ貰ったからちゃんと返さなきゃだよな)
例年0個だった俺。
でも、今年は違った。
Aから貰ったからな。
1つだけだったけど、それが嬉しくて義理でもいいと思ってた。
あれは、何よりも価値があったな。
で話を戻すとお返しなんだけど。
女子って何を貰ったら嬉しいんだ?
やっぱ、無難にチョコか?
まぁ今日は部活もないみたいだし帰りにでも買ってくか。
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ルル - 花宮かわいいいいいいいいいいε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年2月20日 1時) (レス) id: 84ccd8ab84 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» 有難うございます!続編の方で書かせていただきますね! (2014年9月1日 18時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - いいです!構いません!ずっと待っております!!更新がんばデス!! (2014年9月1日 8時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» リクエスト有難うございます!了解です!でも遅くなってしまうかもしれないんですが、大丈夫ですか? (2014年8月31日 16時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - 原くん可愛い!!嫉妬とか可愛すぎる!!リクいいですか?原くん、古橋くをお願いします!どちらも甘系でお願いします! (2014年8月30日 23時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2014年3月31日 18時