【花宮真】--橙色-- ページ4
==貴女side==
窓から見える景色には私にとって残酷なものがあった。
ちょうどここならバッチリ見える。
───彼氏の真と他の女子がキスしている光景が。
だれもいない放課後の教室。
私は先生に頼まれプリントの帳合をしていた。
窓際の席。
オレンジ色の光が射す。
野球部やサッカー部の掛け声、テニス部がボールを打ち合う音。
いつもと何ら変わりはなくて、気分転換に席を立ち窓に歩み寄ったら……
グラウンドからは死角の場所でその光景を見た。
それを呆然と眺めながら
「仕方…ないのかな…」
そう呟き、空を煽る。
___真が女遊びをしている事は重々承知してた。
沢山の噂話を聞いてきたし、遊ばれた女子が私に向かってわざと聞こえるように「昨日は真と〜〜〜」って言ってたし。
でも所詮噂話だし、その女子だって私達を別れさせようと嘘を言ってるかもしれなかったから今までは気にしないでいた。
しかし私は今実際にその現場を見てしまった。
「はぁ…」
呆れて溜息しか出ないよ。
女遊びするなら彼女なんてつくらなければ良いのに。
今ので私は吹っ切れたような気がする。
「でも私よりあの子が可愛いのは事実だし……」
私に魅力がなかった。
もうそれだけの話。
頭では分かっているのに
溢れる涙はどうやったら止められる?
私は1人壁にもたれ泣いた。
【花宮真】--橙色2--→←【花宮真】--不器用カレシ2--
76人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルル - 花宮かわいいいいいいいいいいε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2017年2月20日 1時) (レス) id: 84ccd8ab84 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» 有難うございます!続編の方で書かせていただきますね! (2014年9月1日 18時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - いいです!構いません!ずっと待っております!!更新がんばデス!! (2014年9月1日 8時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - メイミさん» リクエスト有難うございます!了解です!でも遅くなってしまうかもしれないんですが、大丈夫ですか? (2014年8月31日 16時) (レス) id: d13c5b8c4a (このIDを非表示/違反報告)
メイミ - 原くん可愛い!!嫉妬とか可愛すぎる!!リクいいですか?原くん、古橋くをお願いします!どちらも甘系でお願いします! (2014年8月30日 23時) (レス) id: 6f781f7990 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:棗 | 作成日時:2014年3月31日 18時