【黒バス】霧崎第一高等学校恋日誌【短編集】

【花宮真】--花色電車-- ページ1

＝＝花宮side＝＝




俺達は今、他校との練習試合を終え電車に乗って帰っている途中。




ラッシュ時じゃねえから人はそんなにいない。





当然スタメンが全員座っている訳だが、俺の隣は幼馴染み兼マネージャーのA。




　
そのAは眠いのか目を擦っている。

　



　
昨日は徹夜したらしい。






だから電車の揺れが気持ちいいのかほぼ夢心地。





「ねみぃのか？」






俺がそう訊けば、





「いや……大丈夫…」





と言うA。




「寝過ごしちゃうからね……」
　




眠気眼で言われても説得力ねぇよ。






つか知ってる。






　
コイツが寝れなかった理由。






大方練習試合校のデータをとっていたとかそんなところだろ。
　





「ちゃんと起こしてやるから寝とけ」





「ホントに？ありがとう真！」






「〜っ!!///」





俺が言った事にすかさず反応するAは満面の笑顔を見せる。





だから無自覚って嫌なんだよ。





少しは危機感持てっつーのに。






そして肩に頭を乗せてくるA。




ﾁｯ…可愛い過ぎんだよ///





そこから熱くなる身体。






俺はなるべく意識しないように読書を始めた。



(本の内容、全然入って来ねぇ)
(告っちゃえばいいのに)
(全く…じれったいな)
(花宮ってあんなキャラだったか？)
(誰か着いたら俺にも教えてくれ)


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


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