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Aが変になり始めたのは絶対に2月だったと思う
『A…どしたの』
いきなり頭から先までピンクに染めて登校してきたAに言葉を失って
｢先輩、受験おわったから付き合ってもいいよって。おそろいにしようって｣
『へえ、Aはそれでいいの？』
｢いいのいいの、Aはかわいくいてねって先輩が言ってくれたから。私先輩のためにかわいくいることにした！｣
卒業するまで待つんじゃなかったの？とか、おめでとうも言えないまま疑問が浮かんだ
2月も進むにつれて、見るからにAはげっそりしていって
ある日、｢先輩に、もう大我と話すなって言われちゃった｣
こんなあっさりした一言を境に距離が離れた
ブリーチで傷んだ髪に、細々とした声に、
もっとここで俺が そんな奴やめろよって止めてれば良かったって何度も後悔した
そのままお互い中2になって
Aともう一度言葉を交わしたのは、また同じような夕日の下、廊下の端、うずくまってる彼女。
なにかが違ったといえばAがピンクに染まってたことだけで
｢たいが、ごめんね、わたしさ｣
｢先輩に、もうお前いいよ別れよって、いわれちゃって｣
痣だらけの腕をさすりながら、またあの日みたいに泣きながら語り出したAにいたたまれなくなって
『もう何も言わないで』
ってAを背負って歩きだした
Aは、俺の背中でずっと泣きながら
｢もう誰も好きにならないよ｣
って呟いて
心の中で、
俺の事好きになればいいのに
なんて思ったけど
まさか言えるわけもなくて、俺はAを守らなきゃいけない立場なんだなって勝手に決心した
俺がAを守りつづけてるのは
Aへできる俺の最大限の『ごめん』でもあって、
最低限の『好きだよ』って気持ちなんだ
あれから、
俺もAも、なにか変われたんだろうか
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はむ(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！設定はこだわっているので褒めていただけて嬉しいです、今後ともよろしくお願いします (2022年2月5日 22時) (
レス) @page21 id: e9203654aa (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 物語から設定までめっちゃ好きすぎます、！更新楽しみにしてます、！ (2022年2月1日 18時) (レス) @page5 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむ | 作成日時：2022年2月1日 13時
