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ページ38

米花駅まで着くと、既に蘭や園子たちがいた。勿論そこにはコナンくんの姿もある。


「(今回もコナンくんいるのかぁ...。京極さんに加えてコナンくんまでとは骨が折れるわ...)」


急いで来た為水筒を取り出そうと鞄を探るとコナンくんから声がかかる



「雪乃ねえちゃん、こんにちわ!」



「こんにちは〜」



ちょっとした私怨を込めて頭をウリウリと撫でまわす。腕を叩き落とされる前に撫でるのをやめ妙に機嫌の良い園子に話を振る


「それより園子どうしたの?なんか機嫌良さそうね?」



「やっぱりわかっちゃう!?実はね...昨夜怪盗キッドが部屋に来たのよ!」



まるでピーターパンみたいに窓辺に立っててさー♡と夢見る乙女のように語る園子をスルーして、コナンくんはキッドは何しに来たのと問う



「私と賭けをしないか?って。狙いの宝石をゲットした褒美にあなたの唇もいただきたいってさ♡」



まぁ嘘だろうけど、もしそれがほんとならば家に帰ってからあいつを問い詰めなきゃいけない



蘭も嘘だと気付いたのか、ジトッとした目つきで園子に迫る



「本当はなんて言ってたのよ!」



「あ、ホントはね、、、今回次郎吉おじ様が一般公開するアレキサンドライト翠緑の皇帝(グリーン・エンペラー)を首尾よく手に入れることが出来たなら、鈴木財閥が貯蔵する美術品の中から自分が指定する一品と盗んだ宝石を交換して欲しいとおじ様に伝えてくれってさ!」



割と筋が通ってる。私も賭けの内容を知らなかったらそのまま信じていただろう



だがビッグジュエルしか狙わないキッドのらしからぬ行動に疑問を持ったのかコナンくんはまたいつもの考え込んだ顔をする


「ところでその宝石を守る京極さんはどこにいるの?」



まずは敵情視察。コナンくんが新一くんみたいに自由に思い通りに動けない間の一番の好敵手は恐らく京極さんだろう



「今も宝石と一緒よ!」



「い、今も...!?」



確か今日から一般公開してるはずだったよね、、、?しかも警備にしては早すぎるのでは


「まさか、展示ケースの横で怖い顔して立ってるとか?」



「まぁ行けばわかるから!」


ウインクしながら行ってくる園子に嫌な予感しかしない...

・→←怪盗キッドVS京極真



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作者名:ぽむ | 作成日時:2023年5月5日 1時

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