No.242 ページ3
ｻﾎﾞ｢なあA、何かオレに出来る事はあるか？｣
貴｢出来る事…ですか？
えっと…、あ、じゃあ、自分に近付かないで下さい｣
ｻﾎﾞ｢……え｣
なんでそんなショックを受けたような顔をするのか、本当にわからなかった。
笑いを堪える師範代と、困った笑みを浮かべる師範の様子を見てようやく、一瞬前に言った自分のやらかしに気付く。
貴｢…あっ、ち、違うんです！
すみません、言葉を間違えましたっ｣
慌てて否定の言葉を捲し立てるも、総長は依然として落ち込んでいる。
貴｢あ、あのですねっ、自分まだこの力が不安定でして、総長が近くにいたら意識がそっちに引っ張られてしまうんです。
総長の夢しか見れなくなっちゃうので、近くに居られると。
だからさっきの発言であって、その…っ｣
ｻﾎﾞ｢あー、わかった。
もういいから｣
額を片手で覆い、項垂れる素振りを見せる総長。
…耳が赤く見えるのは、私の気のせい。
ｻﾎﾞ｢……んじゃ、これ｣
貴｢わ…っ？｣
頭からズボッと何かをかけられた。
首と肩にずっしりとした重さを感じ、咄嗟に閉じてしまった目を開ける。
ｻﾎﾞ｢手伝える事も、側に居てやる事も出来ねぇからさ。
せめてもの、お守り代わりな｣
それは…、いつも総長のシルクハットに付けられているゴーグルで。
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三暁 那保(プロフ) - オランジェさん» コメントありがとうございます！ とても嬉しいです！ ｢ユメうつつ｣は次で完結の予定です。ハッピーエンド目指して頑張ります！ 応援のお言葉、本当にありがとうございます。もう暫く、この物語にお付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年10月11日 23時) (
レス) id: 7810e58c3c (このIDを非表示/違反報告)
オランジェ(プロフ) - ここまで本当にお疲れ様です。陰ながら応援していましたが、最後の場面で感動して、これは感謝を伝えねば！！っと思い今回コメントしました。これからも頑張って下さい！ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 6c614d1ce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2019年8月11日 19時
