No.13 ページ14
貴「その…」
助けを求めるようにエースを見るも、当然の如く無視されました…。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「お前、家族は？」
貴「えっ？」
ﾀﾞﾀﾞﾝ「家族いるのかって聞いてんだ！
さっさと答えろ！」
その、あまりの声量に、
驚きと恐怖が入り雑じり、身体が震える。
貴「…か、家族は…いません」
ﾀﾞﾀﾞﾝ「いない？」
貴「はい…。
皆、殺されました……」
家族も、村の人達も、皆。
そうだった…。
私にはもう、会いたい人も、帰りたい場所も、
何も無いんだった…。
数秒の沈黙。
それが私には、とても長くて。
正面を向いていた筈の目は、
なぜか床を見つめていた。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「…掃除、洗濯、皿洗い。
料理に靴磨きと武器磨き」
貴「………？」
何を言われるのかと思ってたら、そんな言葉で。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「これがお前の仕事だ！」
目を見開いて、目の前の女性を見つめる。
ﾀﾞﾀﾞﾝ「いいか、働かず者食うべからず！
これはあたしら山賊のルールだ！
ここに住むからには、お前にも守ってもらうからな！」
…それって。
貴「いいんですか？
私、ここにいても、いいんですか…？」
ﾀﾞﾀﾞﾝ「言っとくが、あたしは面倒見る気なんかこれっぽっちもないからな！
ただ、場所を提供してやるだけだ」
場所を提供してくれる、
それだけでも充分過ぎるくらいで…。
貴「はい！ ありがとうございます！
私に出来る事でしたら、精一杯やらせてもらいます!!」
なんだ、全然怖い人じゃないや。
ちょっと不器用だけど、とってもいい人だ。
貴「私、Aです。
今日からよろしくお願いします、山賊さん！」
私は笑みを浮かべると、改めて深々と頭を下げた。
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Rai(プロフ) - やり方はそのままペーストに画面に通常検索など出来ると思いますもしもご迷惑でしたらごめんなさい。 (2020年11月3日 16時) (
レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - こんにちは、今更すみませんやつですねいつも楽しく読ませて頂いていますもしもの可能でしたらイベント後来てくれたら嬉しいです。「 https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年11月3日 16時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 4onさん» 初めまして！ コメントありがとうございます！ 応援感謝、これからもよろしくお願いします！ (2016年8月2日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
4on - 初コメです!いつも読ませていただいてます。本当に面白いです、サボ大好きです!!!これからも頑張ってくださいね♪長文失礼しました。 (2016年8月2日 21時) (レス) id: c728948d6c (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - ぺりりーむ( ☆ω☆)さん» コメントありがとうございます！ 本当ですか!? そう言って頂けてすごく嬉しいです！ これからもよろしくお願いします！ (2014年12月23日 12時) (レス) id: a8fc0cf250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三暁 那保
| 作成日時：2014年11月17日 18時
